解題・説明
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②写真①左上から下がっている枝がこの写真の鐘楼の背景の古木の枝で、昔はこの鐘楼の丘が今の常陽第百郷土会館の建物の東側あたりの道路ぎわまで来ていて、写真のように釣り鐘が下がっていた。この鐘はもと東照宮の社宝として宝庫に収められていたが、明治五年に県がこれを借り出して、弘道館(当時は弘道館が県庁だった)東南の一隅に置き、明治十五年にここに移して時の鐘に使ったもの(その後大砲の時報にかわる)。その後曲折を経て昭和九年に東照宮に戻された。幸い戦災も免れて、今は境内の立派な鐘楼に下げられ、「常葉山(ときわやま)時鐘」として水戸市の文化財に指定されている。新「歴史ロード」にまつわる知られざる秘話の一つ。
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