解題・説明
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①歩兵第二連隊は明治七年の創設以来、千葉県の佐倉にあったが、日清・日露両戦争を経て、明治四十二年四月、水戸に転営、堀原の、現在は茨城大学の敷地にあたる地を兵営とした。いっぽう工兵第十四大隊(昭和十一年から工兵第十四連隊)は、明治四十二年五月に習志野から水戸に転営した。現在の茨大附属中学の敷地一帯を兵営とし、営門は袴塚十文字を北に突き当たるところにあった。この両隊は入営・除隊・応召・出征・帰還、と戦時中の喜びや悲しみを、水戸市民ともさまざまなかかわりの中で分かち合った。北満に移駐し国境警備にあたった歩兵第二連隊は、昭和十九年十一月二十四日、ペリリュー島で玉砕し、七十年の歴史を閉じている。
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