狭山茶

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< 狭山茶について >
狭山茶は、瑞穂町や埼玉県入間市などの狭山丘陵を中心とした地域で、盛んに作られています。「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」と歌にされるほど、狭山茶は全国的に有名です。狭山茶は、日頃飲むのかに、おみやげや贈り物としても親しまれています。
 
< 狭山茶の歴史 >
狭山茶の新製法を考案したのは、坊村(現在の駒形富士山)の村野盛政(むらのもりまさ)と二本木村(現在の入間市宮寺)の吉川温恭(よしかわよしずみ)で、今から200年以上も前のことでした。それは、茶葉の新芽だけを摘み、蒸してから焙炉(ホイロ)の上で揉(も)み、捻(よ)って乾燥させるという製法で香ばしい色あざやかなお茶になり、江戸の問屋に出荷されました。
 
< 茶摘み >
茶摘みは八十八夜の頃に始まります。古くから手摘みで摘み取られてきましたが、現在は乗用型摘採機を使用しています。
手摘みは新芽だけを摘むことができるため、茎が少なく大きさがそろった茶葉ができます。
かつてはたくさんの摘手を雇って摘みましたが、今では一軒分の茶園を一人で摘採しています。

< 製茶 >
摘まれた生葉は蒸し・揉(も)み・捻(よ)り乾燥の工程を経て私たちがよく知る煎茶になります。
手もみは生葉を蒸したあと、焙炉(ホイロ)と呼ばれる台の上で加温しながら、4~7時間かけて揉みながら乾燥させて煎茶に仕上げます。出来あがった手もみ茶は針状で艶があり、お湯を注ぐと元の茶葉の形が現れます。

< 比べてみよう >
左は手摘みした生葉を手もみした煎茶、右は機械摘みした生葉を機械で加工した煎茶です。お湯を注ぐとどうなるでしょうか。

 < 関連する資料 >
 >> 『瑞穂町史』掲載 【狭山茶】 を見る