解題・説明
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第一次世界大戦時、中国の青島で日本の捕虜となったドイツ兵を収容するため、習志野俘虜収容所が設置され、大正4年(1915)から同9年1月にかけての4年4か月の間、最盛期には1千人近い捕虜が収容されていた。4年半に及んだ習志野収容所での収容生活の中、30人の捕虜が亡くなっている。特に、大正7年(1918)から世界中で大流行した「スペイン風邪」により25人が命を落とした。習志野の地で亡くなった捕虜たちは、現在の船橋市営習志野霊園に葬られている。この写真は、習志野俘虜収容所に収容されていた捕虜ヨハンネス・ユーバーシャールが所蔵していたものである。1919年2月2日撮影。
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