にかほ市/デジタルミュージアム

松尾芭蕉が目指した象潟

疑問に思う生徒

松尾 ( まつお ) 芭蕉 ( ばしょう ) ってどんな人だっぺん?

説明する先生の立ち絵

江戸時代 ( えどじだい ) 俳人 ( はいじん ) だよ。 有名 ( ゆうめい ) 俳句 ( はいく ) に「古池や ( かわず ) ( ) びこむ水の音」があるんだ。
伊賀上野 ( いがうえの ) ( げん ) 三重県 ( みえけん ) 伊賀市 ( いがし ) )に生まれて、 江戸時代 ( えどじだい ) のはじめに ( さか ) んになった 俳句 ( はいく ) 伝統 ( でんとう ) ある 和歌 ( わか ) と同じような 芸術 ( げいじゅつ ) に高めたんだ。 ( たび ) をして 実際 ( じっさい ) 名所 ( めいしょ ) を見て俳句を ( ) み、多くの 名句 ( めいく ) をのこしたんだ。

疑問に思う生徒

「おくのほそ道」ってなんだっぺん?

説明する先生の立ち絵

1689年、芭蕉が46 ( さい ) のときに 弟子 ( でし ) 曽良 ( そら ) といっしょに 東北 ( とうほく ) 北陸 ( ほくりく ) を旅したんだ。156日間、2,400kmにもなる旅だったよ。そのあいだの 出来事 ( できごと ) や見た 景色 ( けしき ) を詠んだ俳句をまとめた旅行記が「おくのほそ道」なんだ。 象潟 ( きさかた ) はこの旅の 目的 ( もくてき ) 地の一つだったんだ。

疑問に思う生徒

芭蕉はどうして象潟を目指したんだっぺん?

説明する先生の立ち絵

象潟はたくさんの島を浮かべた入り江で、平安時代からいろいろな人が和歌によんだ名所だったんだ。その象潟を実際に見てみたいと思ったからだよ。

疑問に思う生徒

芭蕉はいつ象潟に着いたんだっぺん?

説明する先生の立ち絵

芭蕉と曽良は1689年6月16日(現在8月1日)に雨の中象潟に着き、18日までいたんだ。その間、舟で象潟をめぐっているよ。

疑問に思う生徒

芭蕉は象潟でどんな俳句をよんだっぺん?

説明する先生の立ち絵

芭蕉は象潟で3句よみ、そのうち2句を「おくのほそ道」に ( ) せているよ。中でも 有名 ( ゆうめい ) なのが「 象潟 ( きさかた ) や雨に 西施 ( せいし ) がねぶの花(ネムの花のこと)」なんだ。象潟は美しいけどどこか ( さび ) しく、雨にうたれているネムの花は中国の 悲劇 ( ひげき ) 美女 ( びじょ ) 西施を思い浮かべるとよんだものだよ。

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