にかほ市/デジタルミュージアム

これって版画なの?池田修三の世界

説明する先生の立ち絵

池田 ( いけだ ) 修三 ( しゅうぞう ) さんはにかほ市生まれで 全国的 ( ぜんこくてき ) に人気のある 版画家 ( はんがか ) だよ。

納得する生徒

版画家になる前は何をしていたんだっぺん?

説明する先生の立ち絵

修三さんはにかほ市 象潟町 ( きさかたまち ) に生まれ、大学を 卒業 ( そつぎょう ) したあと、秋田 県内 ( けんない ) の高校の 美術 ( びじゅつ ) の先生になったんだ。 油絵 ( あぶらえ ) ( ) いていたけど、油っこさが 体質的 ( たいしつてき ) に合わないと 木版画 ( もくはんが ) ( ) ( ) むようになったんだ。

疑問に思う生徒

修三さんはなぜ版画家になったんだっぺん?

説明する先生の立ち絵

版画は一つの 作品 ( さくひん ) をたくさん ( ) ることができるため、たくさんの人に自分の作品を楽しんでもらえるからなんだ。

疑問に思う生徒

どうやってカラーの版画を作っているんだっぺん?

説明する先生の立ち絵

最初はモノクロ(白黒)だったけど、のちに多色 ( ) り(カラー)になったんだ。色ごとに 版木 ( はんぎ ) ( ) り、 ( かさ ) ねていくんだよ。修三さんは8 ( はん ) ( かさ ) ねて 仕上 ( しあ ) げているんだよ。

疑問に思う生徒

1回で何枚くらい摺るんだっぺん?

説明する先生の立ち絵

一つの作品を100枚から多い時は300枚摺っているよ。作品の下に、修三さんの 自筆 ( じひつ ) で作品名と 制作 ( せいさく ) 年、そして何枚摺ったうちの何枚目という数字(エディション)が書かれているんだ。

疑問に思う生徒

なぜ池田修三さんの版画は人気があるんだっぺん?

説明する先生の立ち絵

修三さんは最初から子どもを作品のテーマにして、 晩年 ( ばんねん ) 風景 ( ふうけい ) にも取り組んでいるんだ。
( あざ ) やかな 色彩 ( しきさい ) ( えが ) かれた 純真 ( じゅんしん ) な子どもたちのすがたやどこか ( なつ ) かしい 風景 ( ふうけい ) が見る人の心を ( ) つんだね。 それに版画だから 価格 ( かかく ) も手ごろで、修三さんの作品をお ( いわ ) いのときに ( おく ) り合うという 文化 ( ぶんか ) ( とく ) に地元の象潟町で生まれて、たくさんの 家庭 ( かてい ) やお店で作品が ( かざ ) られているんだ。

疑問に思う生徒

資料館には池田修三さんの作品がどのくらいあるんだっぺん?

説明する先生の立ち絵

作品だけで2,500点以上あるよ。そのほか版木や下絵、さらにスケッチブックや日記、 彫刻刀 ( ちょうこくとう ) やバレンなど 使 ( つか ) っていた 道具 ( どうぐ ) などたくさんの資料があるんだ。修三さんの長男や生家から 寄贈 ( きぞう ) いただいたものなんだ。

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