にかほ市／デジタルミュージアム

仁賀保氏(にかほし)は元々は 大井 ( おおい ) という名字みょうじで、現在げんざいの長野県ながのけん 佐久市 ( さくし ) のあたりに住んでいたんだ。
戦国時代せんごくじだいに仁賀保にかほに住すみ着ついて、この辺へんの地域ちいきの名前なまえを名字みょうじにして仁賀保にかほ氏しと名乗なのったようだね。その時ときは院内いんないの 山根館 ( やまねだて ) に居たんだよ。
関ケ原せきがはらの戦いくさの後あと、一時的いちじてきに徳川とくがわの命めいにより常陸国武田(ひたちのくにたけだ)（現茨城県 行方市 ( なめがたし ) 付近ふきん）に移うつされ、その後あと、大坂おおさかの陣じんの功こうもあり仁賀保にかほに戻もどって仁賀保にがほ藩はん一万石ごくの大名だいみょうとして 塩越城 ( しおこしじょう ) （今の象潟）に住んだんだよ。でもその後ご、仁賀保にかほの殿様とのさまが亡なくなると、分家ぶんけして塩越しおこし城じょうと平沢陣屋(ひらさわじんや)(今の仁賀保にかほ公園こうえん)に別わかれ、平沢ひらさわ陣屋じんや（今いまの仁賀保にかほ公園こうえん）だけが旗本はたもととして明治めいじまで残のこったという訳わけだ。

分家ぶんけしてからは旗本はたもとになったから、江戸えどに 常駐 ( じょうちゅう ) していたんだよ。
明治維新めいじいしんの時とき、一時いちじ仁賀保にかほに住すんで 官軍 ( かんぐん ) 方について江戸幕府軍(えどばくふぐん)と 熾烈 ( しれつ ) に戦たたかったりしたけど、明治めいじになってから江戸えどにもどったよ。今いまも子孫しそんはいるよ。