当館には、岡山ゆかりの人の書跡や絵画も多数所蔵されていますが、それらは河本家、木畑家、国富家などから文書とあわせて受け入れたものや、郷土史家の岡長平氏の収集品など、多くの方からの寄贈によっています。また、錦絵と正月用の引札からは、版画と印刷の高い技術を見ることができます。児童文学の分野で顕著な業績のあった文学者、坪田譲治氏の書や身辺の資料もここに含めています。奈良時代に作成された百万塔に収められていた陀羅尼経は、現存する中では年代が明確な世界最古の印刷物といわれ、そのひとつが昭和26年に吉田書店代表の吉田信一氏から当館へ寄贈されています。