岡山市立図書館/岡山市立図書館デジタルアーカイブ

タイトル

京橋とまちの賑わい

 岡山の京橋は、戦国大名の宇喜多氏が岡山城を築いた際に、山陽道(西国街道)を城下へ引き込むため、市街を流れる旭川へ架けられました。京橋はそれから400年近く、城下の交通の中心として都市の繁栄を支えました。近代に鉄道や自動車交通が発達するまでは、この付近には船着場や旅宿がひしめき、商店が続いて賑わっていました。


アニメーション「備前岡山京橋渡り初図」

 このアニメーションは当館所蔵の国富家文書にある、弘化4年(1847)の渡り初め式の様子が描かれている錦絵(5枚続き)を元に作成しました。
 京橋は、大正6年(1917)に現在の鉄筋コンクリート橋に換わるまで木橋だったため、数十年おきに架け替えられてきました。工事が終わると渡り初め式が盛大に行われましたが、江戸時代には家老などの藩の役職者に続き、領民からも「繁昌の者」の家族が選ばれて渡り初めに参加しました。

元の資料「備前岡山京橋渡り初図」

元の資料「京橋渡り初図』