解題・説明
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国指定文化財。天正4年(1576)、織田信長が安土城を築城したとき、城下町に出した13ヵ条の掟書。第1条の「当所中楽市として仰せつけらるるの上は、諸座・諸役・諸公事等ことごとく免許の事」とあり、いわゆる「楽市楽座」をしめしている。それゆえこの掟書は、楽市令とも称されている。また第2条では、「往還の商人、上海道これをあい留め、上下とも当町に至り寄宿すべし」と、街道を通る商人が城下に立ち寄ることを義務付けている。そのほか、町の治安維持に関する取り決めなどが記されている。いわゆる信長の「楽市楽座」をしめした楽市令がこれにあたる。ちなみに安土城下は、日本で一番最初に作られた城下町である。
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