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解説
34.石寺の楽市
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近江守護の佐々木六角氏は、天文18年(1549)、紙商人として有名な枝村(豊郷町)の商人に対し、近江・美濃での紙の独占販売の特権を与えた。しかし、六角氏の居城である観音寺城下に置かれた「石寺新市」だけは、楽市として枝村の商人以外も自由にできるようにした。商品は限定されているが、安土城下の楽市より約30年前に石寺では自由に商売できる環境が整えられていた。