条件を選びなおす
ノート「近代作家」と対になるノートで、記される作家は、鈴木大拙、芥川龍之介、有島武郎、内村鑑三である。本ノートはさきの「近代作家」よりもかなりあとに採られたノートであろう。使用されたルーズリーフから類推するに、1974年から76年にかけて、客員講師として赴任していたイェール大学時代に採られたノートではなかろうか。これらは『日本文学史序説 下』(筑摩書房、1980)に活かされたと思われる。