第二次世界大戦以後の日本史に関するノートである。これも日本文学史や日本美術史を考えるための、そして国際政治を考える場合の基礎的な枠組みを確認するためのノート採録である。書かれた言語はほとんどが英語、一部が独語や仏語である。1960年代後半に採られたノートと思われるが、この時代を加藤自身は「蓄積の時代」と呼んでいた。その言葉を裏付けるように、このノートはかなり精力的に採られている。題名に〈Sociology〉という語が入っているが、〈Intellectual Climate〉 〈Alienation〉という項目も立てられている。