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日本美術史関連のノート2冊である。1967年あるいは1968年という日付が確認できるので、本ノートが採られたのは、ヴァンクーヴァーのブリティッシュ・コロンビア大学に赴任していた時期に採られたノートといってよいだろう。同大学では日本美術史あるいは日本文化史を講じたことがある。そのためのノートだろうか。書かれた言語は日本語と英語が相半ばする。このノートをもとにして『芸術論集』(岩波書店、1967年)や『称心独語』(新潮社、1972年)が書かれた。