使用用紙などから推測するに、ノートが採られた時期は、正確には不詳であるが、おそらく1960年代後半であろう。ファイルには、ヴァイマール共和国、大正デモクラシー、吉野作造、黎明会、新人会、山川均、大杉栄、幸徳秋水といった標題のノートが含まれる。ここにはヴァイマールと大正デモクラシーを比較する視点が確認できる。それらを総括して〈Taisho Democracy as the pre₋stage of Japanese Militarism〉というA4判36枚に及ぶタイプ印刷された論文に結実するのだろう。同タイトルの論文はプリンストン大学出版が1974年に刊行した《Japan in crisis : essays on Taishō democracy》に収録される。