加藤周一の主著である『日本文学史序説』(2巻本、筑摩書房、1975,1980)の「序章 日本文学の特徴について」の英文草稿がこのファイルの中心をなす。加藤が日本文学の特徴として挙げる「文学の役割」「歴史的発展の型」「言語とその表記」「社会的背景」「世界観的背景」「特徴相互の関連」などが述べられる。『日本文学史序説』の全体構想もノートに採られている。ノートが採られた時期は、1960年代のブリティッシュコロンビア大学赴任中と推測される。加藤は1960年代の10年間を「蓄積の時代」と呼んでおり、日本文学史、日本美術史を集中的に学んだ時期である。ノートはほとんど英文で記されており、『序説』の序章は当初英文で書かれたと考えられる。