作品(日本)
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石川啄木『一握の砂』『悲しき玩具』〔「頬につたふ なみだのごはず」「補遺」『新編 啄木歌集』〕〔「大といふ字を百あまり 砂に書き」「こころよく 我にはたらく仕事あれ」「浅草の夜のにぎはひに まぎれ入り」「愛犬の耳斬りてみぬ あはれこれも」「何となく汽車に乗りたく思ひしのみ 汽車を下りしに」「目の前の菓子皿などを かりかりと嚙みてみたくなりぬ」「はたらけれど はたらけど猶わが生活楽にならざり」「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買ひきて」『我を愛する歌』〕〔「青空に消えゆく煙 さびしくも消えゆく煙」「ふるさとの訛なつかし 停車場の人ごみの中に」「田も畑も賈りて酒のみ ほろびゆくふるさと人に」『煙』〕〔「かなしきは小樽の町よ 歌ふことなき人々の」「平手もて 吹雪にぬれし顔をふく」『忘れがたき人人』〕〔「賈り賈りて 手垢きたなきドイツ語の辭書のみ残る」「赤紙の表紙手擦れし 国禁の」『手套を脱ぐ時』〕
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