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さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
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全短歌(10791首)(資料グループ)
早春(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku001046
タイトル. 版. 巻次
早春
タイトル. 版. 巻次(カナ)
タイトル. 版. 巻次(ローマ字)
タイトル関連
まぼろしの椅子
タイトル関連(カナ)
タイトル関連(ローマ字)
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/ 11652ページ
関連目録
まぼろしの椅子
早春
餠草も摘みて待つとふ母の手紙給料日すぎて歸らむと思ふ
雨季來ればたちまち水漬く河原さへ人は耕し種子蒔くらしも
下草の靑みそめたる野をゆきてむなしく何にすがらむとする
誤解とけぬままに別れし夜の街粉雪は肩にしみて消えつつ
眞實はとほらぬ筈なしと主張する妹の若さを時に危ぶむ
告白されし愛に惱むことも未だなき汝か言葉短かく語りたるのみ
人はみな寂しきものと知らむとす狹量に怒り易かりし妹も
降りやみて高き梢よりしづれ初む暫らくの間をひとりありたき
現實のいとなみはなべて虚しきか松のしづれの夜半まで續く
獨り身も三十すぎし友がふと呪詛ともひびく言葉を洩らす
涙ためて語るこの友も孤獨にて戰ひの後を苦しめるらし
涙脆くなりし人妻のわれに向き黨に依れる友はどこか圖太し
モスコーを樂園の如く言ふ君の耀ける眼に惹かる時の間
獨り身もすがしと言ひゐしが涙に濡れたる顏を直して歸りゆきたり
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まぼろしの椅子
早春
餠草も摘みて待つとふ母の手紙給料日すぎて歸らむと思ふ
雨季來ればたちまち水漬く河原さへ人は耕し種子蒔くらしも
下草の靑みそめたる野をゆきてむなしく何にすがらむとする
誤解とけぬままに別れし夜の街粉雪は肩にしみて消えつつ
眞實はとほらぬ筈なしと主張する妹の若さを時に危ぶむ
告白されし愛に惱むことも未だなき汝か言葉短かく語りたるのみ
人はみな寂しきものと知らむとす狹量に怒り易かりし妹も
降りやみて高き梢よりしづれ初む暫らくの間をひとりありたき
現實のいとなみはなべて虚しきか松のしづれの夜半まで續く
獨り身も三十すぎし友がふと呪詛ともひびく言葉を洩らす
涙ためて語るこの友も孤獨にて戰ひの後を苦しめるらし
涙脆くなりし人妻のわれに向き黨に依れる友はどこか圖太し
モスコーを樂園の如く言ふ君の耀ける眼に惹かる時の間
獨り身もすがしと言ひゐしが涙に濡れたる顏を直して歸りゆきたり