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さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
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全短歌(10791首)(資料グループ)
冬の思惟(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku002023
タイトル. 版. 巻次
冬の思惟
タイトル. 版. 巻次(カナ)
タイトル. 版. 巻次(ローマ字)
タイトル関連
不文の掟
タイトル関連(カナ)
タイトル関連(ローマ字)
欧文タイトル
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編著者(カナ)
編著者(ローマ字)
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既刊目録名
デジタル化の経緯に関する注記
/ 11652ページ
関連目録
不文の掟
冬の思惟
あらはなる飢餓を見せつつけものらは歩めり雪の来む夕べにて
録音に集約されて妻帯者より脱落しゆく闘争のさま
ふるさとの樹氷の山の幻聴を呼びて月さす芝生かがやく
酔はぬ時に会はむと言ひて別れ来つたたむ羽織の裏がつめたし
出口の一つふさぎて本を積める部屋究極の砦のごとき思ひす
枯れ枝に紙のテープのごとき花金縷梅活けてわが思惟まづし
水甕に水をみたして夜々眠る母の生き方にもわれは及ばぬ
夜をこめて抗へばかく波だちて凍らぬ沼と今朝は思ひつ
風荒るる斜面に麦の芽吹く見え自転車押して人のぼりゆく
漸くに巣を出でしインコの雛の水換へてより日直の仕事を始む
嫁げば必ず不幸になると思へるや妹を帰してよりながく寂しむ
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不文の掟
冬の思惟
あらはなる飢餓を見せつつけものらは歩めり雪の来む夕べにて
録音に集約されて妻帯者より脱落しゆく闘争のさま
ふるさとの樹氷の山の幻聴を呼びて月さす芝生かがやく
酔はぬ時に会はむと言ひて別れ来つたたむ羽織の裏がつめたし
出口の一つふさぎて本を積める部屋究極の砦のごとき思ひす
枯れ枝に紙のテープのごとき花金縷梅活けてわが思惟まづし
水甕に水をみたして夜々眠る母の生き方にもわれは及ばぬ
夜をこめて抗へばかく波だちて凍らぬ沼と今朝は思ひつ
風荒るる斜面に麦の芽吹く見え自転車押して人のぼりゆく
漸くに巣を出でしインコの雛の水換へてより日直の仕事を始む
嫁げば必ず不幸になると思へるや妹を帰してよりながく寂しむ