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さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
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全短歌(10791首)(資料グループ)
船のゆくへ(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku003018
タイトル. 版. 巻次
船のゆくへ
タイトル. 版. 巻次(カナ)
タイトル. 版. 巻次(ローマ字)
タイトル関連
無数の耳
タイトル関連(カナ)
タイトル関連(ローマ字)
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/ 11652ページ
関連目録
無数の耳
船のゆくへ
贈らるる指環のサイズ告げやれど草抜きて日々に荒れゆくわが手
月光のかけらのごときガラス屑落ち葉焚く火に掃きよせてゆく
メトロノームにせかされてゐし時の間に花氷の船は溶けて跡なし
叩きても鳴らぬ鍵盤の夢などに焦れつつ耳を病む幾夜あり
前の世に別れしままの夫のごと雨の夜更けの眼裏に来る
みづからの重みに形撓みたるゼリーも一夜ありて凍らむ
遠き日の訣別に似てきれぎれに科白を洩らしゐる映画館
亡き母のくちずさみゐし数へ唄古毛糸つなぐをりふしに恋ふ
遺されし象牙の印もいつしかに用失ひて過ぎし年月
カーテンの裾にゆふべの河光り素姓をつつむごとく坐れり
原点を通らぬ線のみ引きあふと互に淡しデザート剝きて
十年を経てわが家に残りゐる男物の傘いつまた開く
額縁の中の坂道をりをりにわが呼びよせし人を歩ます
等身の古鏡置くわれの部屋次第に亡き母に似つつ太らむ
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無数の耳
船のゆくへ
贈らるる指環のサイズ告げやれど草抜きて日々に荒れゆくわが手
月光のかけらのごときガラス屑落ち葉焚く火に掃きよせてゆく
メトロノームにせかされてゐし時の間に花氷の船は溶けて跡なし
叩きても鳴らぬ鍵盤の夢などに焦れつつ耳を病む幾夜あり
前の世に別れしままの夫のごと雨の夜更けの眼裏に来る
みづからの重みに形撓みたるゼリーも一夜ありて凍らむ
遠き日の訣別に似てきれぎれに科白を洩らしゐる映画館
亡き母のくちずさみゐし数へ唄古毛糸つなぐをりふしに恋ふ
遺されし象牙の印もいつしかに用失ひて過ぎし年月
カーテンの裾にゆふべの河光り素姓をつつむごとく坐れり
原点を通らぬ線のみ引きあふと互に淡しデザート剝きて
十年を経てわが家に残りゐる男物の傘いつまた開く
額縁の中の坂道をりをりにわが呼びよせし人を歩ます
等身の古鏡置くわれの部屋次第に亡き母に似つつ太らむ