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さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
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全短歌(10791首)(資料グループ)
棉の花(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku004002
タイトル. 版. 巻次
棉の花
タイトル. 版. 巻次(カナ)
タイトル. 版. 巻次(ローマ字)
タイトル関連
花溢れゐき
タイトル関連(カナ)
タイトル関連(ローマ字)
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編著者(カナ)
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/ 11652ページ
関連目録
花溢れゐき
棉の花
かりそめに着ける仕事になづさひて紅花の種子播く日近づく
嵐のあとの雲ゆるやかに流れゐて落ちし巣箱も片附けられぬ
抜けがたき谷間を歩むごとき日に地縛といふ草の名も知る
太幹に黄の丸じるし書かれゐて樅の知らざる不安はきざす
遠き夜の記憶のなかに立ちそそる照明弾の下の樫の木
何時となき心弱りにしまひおく錦の帯の色など思ふ
棉の花しろじろと摘まれゐるものをわが名呼びつつ来む母は亡し
見えぬ敵とはりあへるごとき日のゆふべ展覧会の切符来てゐる
とざされし記憶に人はいつの夜も海泡石のパイプ磨きて倦まず
見えぬ手に隔てられ来し年月に小さくたたみて持つ紙片あり
きれぎれの音符のごとく還り来る言葉一つ一つ色彩を持つ
ゆくりなく闇に光の輪が生まれ水位を測る人かげ動く
対岸の木立のかなた風やめばすぐ隠されてしまふともしび
羊歯の葉にうづまく胞子見し日よりひしひしとわれの侵されてゆく
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花溢れゐき
棉の花
かりそめに着ける仕事になづさひて紅花の種子播く日近づく
嵐のあとの雲ゆるやかに流れゐて落ちし巣箱も片附けられぬ
抜けがたき谷間を歩むごとき日に地縛といふ草の名も知る
太幹に黄の丸じるし書かれゐて樅の知らざる不安はきざす
遠き夜の記憶のなかに立ちそそる照明弾の下の樫の木
何時となき心弱りにしまひおく錦の帯の色など思ふ
棉の花しろじろと摘まれゐるものをわが名呼びつつ来む母は亡し
見えぬ敵とはりあへるごとき日のゆふべ展覧会の切符来てゐる
とざされし記憶に人はいつの夜も海泡石のパイプ磨きて倦まず
見えぬ手に隔てられ来し年月に小さくたたみて持つ紙片あり
きれぎれの音符のごとく還り来る言葉一つ一つ色彩を持つ
ゆくりなく闇に光の輪が生まれ水位を測る人かげ動く
対岸の木立のかなた風やめばすぐ隠されてしまふともしび
羊歯の葉にうづまく胞子見し日よりひしひしとわれの侵されてゆく