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さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
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全短歌(10791首)(資料グループ)
重き尾羽根(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku004013
タイトル. 版. 巻次
重き尾羽根
タイトル. 版. 巻次(カナ)
タイトル. 版. 巻次(ローマ字)
タイトル関連
花溢れゐき
タイトル関連(カナ)
タイトル関連(ローマ字)
欧文タイトル
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編著者
編著者(カナ)
編著者(ローマ字)
出版者
出版者(カナ)
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地名件名
地名件名(カナ)
地名件名(ローマ字)
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内容細目(カナ)
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デジタル化の経緯に関する注記
/ 11652ページ
関連目録
花溢れゐき
重き尾羽根
眼帯をはづして見たる土の上うすばかげろふは今日も来てゐる
風のなき日は稀にして橋脚の鉄の匂ひを今朝は嗅ぎゆく
彫像の耳をつたひて来るごとく眼下ににぶき冬の潮鳴り
食細くなりたるインコ近よれば尾羽根の重き感じにて飛ぶ
消しゴムを探さむとして薬莢を探すごとくに遠ざかりゆく
事務室にわれのみとなる時ありて机の上の茶の花を嗅ぐ
思はざる悔やしみ湧きて開きたる五指をとりまく空間寒し
音荒く椅子たたみ人ら出でゆけり黒板の文字を一つづつ消す
ポケットの眼鏡を人の探る間にいくばくのゆとりわれに生まれぬ
数などに好悪持つ身を寂しみてグラフの数字塗りつぶしゆく
石牢の壁のごとくにつめたしととらはれ易き心つぶやく
新しき町の名を人は記しをり家畜の臭ひ残れる貨車に
ふるさとの記憶を呼べばいつの夜も蛹煮る香のよみがへり来る
亡き父のマントの裾にかくまはれ歩みきいつの雪の夜ならむ
ゆるやかに皿の沈みし水の上白きわが手を映し始めむ
フィルターの黄の円形を移しつつ鳩のうごきをいつまでも追ふ
口ほてる注射され来て癒えたしとはやる思ひもいつしか薄し
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花溢れゐき
重き尾羽根
眼帯をはづして見たる土の上うすばかげろふは今日も来てゐる
風のなき日は稀にして橋脚の鉄の匂ひを今朝は嗅ぎゆく
彫像の耳をつたひて来るごとく眼下ににぶき冬の潮鳴り
食細くなりたるインコ近よれば尾羽根の重き感じにて飛ぶ
消しゴムを探さむとして薬莢を探すごとくに遠ざかりゆく
事務室にわれのみとなる時ありて机の上の茶の花を嗅ぐ
思はざる悔やしみ湧きて開きたる五指をとりまく空間寒し
音荒く椅子たたみ人ら出でゆけり黒板の文字を一つづつ消す
ポケットの眼鏡を人の探る間にいくばくのゆとりわれに生まれぬ
数などに好悪持つ身を寂しみてグラフの数字塗りつぶしゆく
石牢の壁のごとくにつめたしととらはれ易き心つぶやく
新しき町の名を人は記しをり家畜の臭ひ残れる貨車に
ふるさとの記憶を呼べばいつの夜も蛹煮る香のよみがへり来る
亡き父のマントの裾にかくまはれ歩みきいつの雪の夜ならむ
ゆるやかに皿の沈みし水の上白きわが手を映し始めむ
フィルターの黄の円形を移しつつ鳩のうごきをいつまでも追ふ
口ほてる注射され来て癒えたしとはやる思ひもいつしか薄し