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さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
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全短歌(10791首)(資料グループ)
灰の降る夜(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku004015
タイトル. 版. 巻次
灰の降る夜
タイトル. 版. 巻次(カナ)
タイトル. 版. 巻次(ローマ字)
タイトル関連
花溢れゐき
タイトル関連(カナ)
タイトル関連(ローマ字)
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編著者
編著者(カナ)
編著者(ローマ字)
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/ 11652ページ
関連目録
花溢れゐき
灰の降る夜
ひとすぢの金属音を曳くごとし翅持つ種子の空を過ぎゆく
癒えがたき人と知るゆゑ再会をうながす言葉幾たびも言ふ
道標のいづへ指すともなく朽ちて褪せし山々かさなりあへり
いけにへも運べるならむ谷深く一枚岩の橋を渡して
消えやらぬ地響きのなか切り口のたちまち濡れてゆく幹を見つ
対岸に終業ベル鳴る工場あり髪吹かれつつ橋を渡りゆく
僥倖をたのまむとせるときのまに紙のコップは踏みつけられぬ
背面のガラスに映りブロンズの脹脛あをく輝きゐたり
いづこよりいづこへ帰る皆大き紙の袋のうつろを提げて
いくばくの傾斜かありて流れたりコンクリートの床に降る雨
靴箆を踵に入れし時の間に会ひたる悔いの身にひろがりぬ
抽象の強きかたちに描かれゐし花ら眠りのなかに揉みあふ
ランプもて夜々にみとるといふ便り大き仔牛のあまた生まれよ
日のくれに帰れる犬の身顫ひて遠き沙漠の砂撒き散らす
手裏剣のごときが闇にひらめくと疲れはきざす左の目より
洗ひたる髪を垂らしていづくにか灰の降る夜を遠く眠りぬ
墨刑の痕消しがたき二の腕をもちてけざむく醒むるならずや
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花溢れゐき
灰の降る夜
ひとすぢの金属音を曳くごとし翅持つ種子の空を過ぎゆく
癒えがたき人と知るゆゑ再会をうながす言葉幾たびも言ふ
道標のいづへ指すともなく朽ちて褪せし山々かさなりあへり
いけにへも運べるならむ谷深く一枚岩の橋を渡して
消えやらぬ地響きのなか切り口のたちまち濡れてゆく幹を見つ
対岸に終業ベル鳴る工場あり髪吹かれつつ橋を渡りゆく
僥倖をたのまむとせるときのまに紙のコップは踏みつけられぬ
背面のガラスに映りブロンズの脹脛あをく輝きゐたり
いづこよりいづこへ帰る皆大き紙の袋のうつろを提げて
いくばくの傾斜かありて流れたりコンクリートの床に降る雨
靴箆を踵に入れし時の間に会ひたる悔いの身にひろがりぬ
抽象の強きかたちに描かれゐし花ら眠りのなかに揉みあふ
ランプもて夜々にみとるといふ便り大き仔牛のあまた生まれよ
日のくれに帰れる犬の身顫ひて遠き沙漠の砂撒き散らす
手裏剣のごときが闇にひらめくと疲れはきざす左の目より
洗ひたる髪を垂らしていづくにか灰の降る夜を遠く眠りぬ
墨刑の痕消しがたき二の腕をもちてけざむく醒むるならずや