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さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
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全短歌(10791首)(資料グループ)
われの住む町(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku004017
タイトル. 版. 巻次
われの住む町
タイトル. 版. 巻次(カナ)
タイトル. 版. 巻次(ローマ字)
タイトル関連
花溢れゐき
タイトル関連(カナ)
タイトル関連(ローマ字)
欧文タイトル
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編著者
編著者(カナ)
編著者(ローマ字)
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出版者(カナ)
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内容細目(カナ)
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関連目録
花溢れゐき
われの住む町
秋の来ていち早く手を荒らす見つ赤き手套を編む内職に
いくたびも地図をひろげて確かむる川にはさまれてわれの住む町
庭先に棕櫚立つ家と告げしより訪ひ来ることのあるごとく待つ
枕木に溶くるあは雪忘れゐし薬をホームの水道に飲む
いつまでも冬の片虹残りゐて何に遅るるバスとも知れず
雨あとの雫をおとす黄櫨の葉も髪に飾らむほどに色づく
神の使者は何を着て来む風の日も言葉つつしみ人に対へり
純白の大根をきざみまみどりの葉を刻み休みの日をわが遊ぶ
落ち葉踏む音を怪しみ過ぎゆくに人ひとりゐて垣をつくろふ
褐色の闘魚といふを飼ふ人の独りいかなるたのしみを持つ
印鑑の置きどころふと思ひたり橋のたもとまで人を送り来て
夜もすがら吹きゐし風の音絶えてかたつむり幾つ地上にまろぶ
通り道の寺の祭りに市の立ち海酸漿を売る店も出づ
越して来てはじめてすごす如月の十日椿の花咲き出でぬ
風花のややありてまた舞ひ出づる川面はうすく夕映えのして
何の匂ひまとひ来し身か現はれし犬にいきなり膝を嗅がれつ
ボタン一つ失へるのみに免れし厄もあらむとコートを吊るす
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花溢れゐき
われの住む町
秋の来ていち早く手を荒らす見つ赤き手套を編む内職に
いくたびも地図をひろげて確かむる川にはさまれてわれの住む町
庭先に棕櫚立つ家と告げしより訪ひ来ることのあるごとく待つ
枕木に溶くるあは雪忘れゐし薬をホームの水道に飲む
いつまでも冬の片虹残りゐて何に遅るるバスとも知れず
雨あとの雫をおとす黄櫨の葉も髪に飾らむほどに色づく
神の使者は何を着て来む風の日も言葉つつしみ人に対へり
純白の大根をきざみまみどりの葉を刻み休みの日をわが遊ぶ
落ち葉踏む音を怪しみ過ぎゆくに人ひとりゐて垣をつくろふ
褐色の闘魚といふを飼ふ人の独りいかなるたのしみを持つ
印鑑の置きどころふと思ひたり橋のたもとまで人を送り来て
夜もすがら吹きゐし風の音絶えてかたつむり幾つ地上にまろぶ
通り道の寺の祭りに市の立ち海酸漿を売る店も出づ
越して来てはじめてすごす如月の十日椿の花咲き出でぬ
風花のややありてまた舞ひ出づる川面はうすく夕映えのして
何の匂ひまとひ来し身か現はれし犬にいきなり膝を嗅がれつ
ボタン一つ失へるのみに免れし厄もあらむとコートを吊るす