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さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
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全短歌(10791首)(資料グループ)
雨の奥より(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku004018
タイトル. 版. 巻次
雨の奥より
タイトル. 版. 巻次(カナ)
タイトル. 版. 巻次(ローマ字)
タイトル関連
花溢れゐき
タイトル関連(カナ)
タイトル関連(ローマ字)
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関連目録
花溢れゐき
雨の奥より
散りしける欅の落ち葉いまひと夜かさねむことのありて踏みゆく
何ほどのことに急ぎて石階をななめにくだりゆくわれの影
まなうらをすべり抜けたる蛇のいろあざやかにしてふたたびは見ず
降りやまぬ雨の奥よりよみがへり挙手の礼などなすにあらずや
つながらぬ芝生の隙の寒き日かかき集めゆく竹の落ち葉を
スノー・ドロップの花のみ土に暮れ残り死にたる人はいづこを歩む
工事場のかたはら過ぎて声高になりゐたる身を引き戻しゆく
松葉杖を人の置きたる音寒く発車に間あるバスに坐れり
姉妹にて分ち持つ鍵緋の房をつけし一つは妹が持つ
手鏡のとらへし梢明るくて雨に触れあふ山茶花の白
空ふかく菌糸のやうな雲が湧き知らざることを身に殖やしゆく
花びらをたたむ如くにカナリヤのむくろを包む白きガーゼに
人の手を借りねば癒えぬすべなさに疼く腕を吊りつつ通ふ
枯れ芝に工具かがやき幼な子の小さき木椅子作れるを見つ
蠍を防ぐ呪文唱へてわがあればかすかにたれの爪をつむ音
あらかじめ笑ひの皺を頰に描くピエロと知りて歎かずなりぬ
含みたる錠剤の誘ふまどろみに色無き花火しきりにあがる
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花溢れゐき
雨の奥より
散りしける欅の落ち葉いまひと夜かさねむことのありて踏みゆく
何ほどのことに急ぎて石階をななめにくだりゆくわれの影
まなうらをすべり抜けたる蛇のいろあざやかにしてふたたびは見ず
降りやまぬ雨の奥よりよみがへり挙手の礼などなすにあらずや
つながらぬ芝生の隙の寒き日かかき集めゆく竹の落ち葉を
スノー・ドロップの花のみ土に暮れ残り死にたる人はいづこを歩む
工事場のかたはら過ぎて声高になりゐたる身を引き戻しゆく
松葉杖を人の置きたる音寒く発車に間あるバスに坐れり
姉妹にて分ち持つ鍵緋の房をつけし一つは妹が持つ
手鏡のとらへし梢明るくて雨に触れあふ山茶花の白
空ふかく菌糸のやうな雲が湧き知らざることを身に殖やしゆく
花びらをたたむ如くにカナリヤのむくろを包む白きガーゼに
人の手を借りねば癒えぬすべなさに疼く腕を吊りつつ通ふ
枯れ芝に工具かがやき幼な子の小さき木椅子作れるを見つ
蠍を防ぐ呪文唱へてわがあればかすかにたれの爪をつむ音
あらかじめ笑ひの皺を頰に描くピエロと知りて歎かずなりぬ
含みたる錠剤の誘ふまどろみに色無き花火しきりにあがる