機関トップ
資料グループ
テキスト一覧
年表一覧
キーワード一覧
さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
トップページ
資料グループ選択
全短歌(10791首)(資料グループ)
日を置きて(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku004021
タイトル. 版. 巻次
日を置きて
タイトル. 版. 巻次(カナ)
タイトル. 版. 巻次(ローマ字)
タイトル関連
花溢れゐき
タイトル関連(カナ)
タイトル関連(ローマ字)
欧文タイトル
タイトルに関する注記
編著者
編著者(カナ)
編著者(ローマ字)
出版者
出版者(カナ)
出版者(ローマ字)
出版年
出版年終
数量
形状
大きさ
大きさ(縦)
大きさ(横)
材質
形態に関する注記
保存状況
縮尺
その他の注記
言語
日本語
ISBN
ISSN
件名
件名(カナ)
件名(ローマ字)
地名件名
地名件名(カナ)
地名件名(ローマ字)
人名件名
人名件名(カナ)
人名件名(ローマ字)
内容年
内容年終
内容細目
内容細目(カナ)
内容細目(ローマ字)
解題・説明
解題・説明(英語)
来歴
来歴(英語)
所蔵機関
原資料の所在地
資料番号
管理記号
カテゴリ区分
図書
資料種別
資料分類(大分類)
資料分類(中分類)
資料分類(小分類)
文化財情報
manifest.jsonへのURL
参照データ
関連ページURL
関連画像URL
自治体史掲載
出版物・関連資料
翻訳元の言語
権利関係・利用条件
原資料の利用条件
権利関係・利用条件に関する注記
緯度・経度・高度に関する注記
DOI
既刊目録名
デジタル化の経緯に関する注記
/ 11652ページ
関連目録
花溢れゐき
日を置きて
さまざまの悪夢のごとき溶かしつつ流るる水に添ひて歩めり
右の耳より左の耳に移りつついづことも無きタムタムの音
轢かれさうになりたる犬の尾を垂れて急ぐともなく歩み去る見つ
夏草の茂りてかたち変りたる中州に低くよしきり飛べり
ひなびたる名を羞しめど菊芋の丈高き黄はわが好む花
壁面の不意に近づき目の高さまるき額縁ありて揺れたり
ひぐらしの声かぶさりて来るゆふべ人を憚ることにも倦みぬ
日を置きて濁りの去りし湖に下駄は浮き靴は沈めりといふ
ふるさとの山家に残る老い一人浮子などを今も集めてゐむか
教へ子の一人二人と子をなしてわれに見えざるもののまぶしさ
よく廻るかざぐるま持つ幼な子を木蔭にしばし置きて語らふ
クローバーのレイ編みし日もはろけきに襟にほくろを秘めゐたる母
縫ひものをしをれば時のたつ早し西のガラスの輝きそめぬ
花咲けるうちに知りたき木々の名と仰ぎつつ森のほとりをかよふ
退きて来しばかりなる年月の土のすきまを羊歯もて覆ふ
ひたむきに道をゆきつつパラソルの上はいかなる空とも知れず
年々に知るべ殖えつつつきつめて思はずなりぬ去りし人らを
庖丁を今日は砥がせて新しき家に慣れゆく妹のさま
夜の間にいかなる鳥は来て憩ふ黄の羽根槙に残しゆきたり
避けがたき結末としてつね思ふ雨に打たるる波止場の木椅子
ナビゲーション リンクのスキップ
花溢れゐき
日を置きて
さまざまの悪夢のごとき溶かしつつ流るる水に添ひて歩めり
右の耳より左の耳に移りつついづことも無きタムタムの音
轢かれさうになりたる犬の尾を垂れて急ぐともなく歩み去る見つ
夏草の茂りてかたち変りたる中州に低くよしきり飛べり
ひなびたる名を羞しめど菊芋の丈高き黄はわが好む花
壁面の不意に近づき目の高さまるき額縁ありて揺れたり
ひぐらしの声かぶさりて来るゆふべ人を憚ることにも倦みぬ
日を置きて濁りの去りし湖に下駄は浮き靴は沈めりといふ
ふるさとの山家に残る老い一人浮子などを今も集めてゐむか
教へ子の一人二人と子をなしてわれに見えざるもののまぶしさ
よく廻るかざぐるま持つ幼な子を木蔭にしばし置きて語らふ
クローバーのレイ編みし日もはろけきに襟にほくろを秘めゐたる母
縫ひものをしをれば時のたつ早し西のガラスの輝きそめぬ
花咲けるうちに知りたき木々の名と仰ぎつつ森のほとりをかよふ
退きて来しばかりなる年月の土のすきまを羊歯もて覆ふ
ひたむきに道をゆきつつパラソルの上はいかなる空とも知れず
年々に知るべ殖えつつつきつめて思はずなりぬ去りし人らを
庖丁を今日は砥がせて新しき家に慣れゆく妹のさま
夜の間にいかなる鳥は来て憩ふ黄の羽根槙に残しゆきたり
避けがたき結末としてつね思ふ雨に打たるる波止場の木椅子