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さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
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全短歌(10791首)(資料グループ)
山の地図(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku004027
タイトル. 版. 巻次
山の地図
タイトル. 版. 巻次(カナ)
タイトル. 版. 巻次(ローマ字)
タイトル関連
花溢れゐき
タイトル関連(カナ)
タイトル関連(ローマ字)
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/ 11652ページ
関連目録
花溢れゐき
山の地図
青白く燃えたつ花と人の歌ひたる八つ手ひとむら夜の庭に置く
まどろみの隙間をみたす水ありてただよひゆけりわれのてのひら
落ちのびてどこまでか行き堪へがたく寒しと人に言ひて目ざめぬ
どの山の地図ひらきても静脈の色つばらかに川流れたり
撃たれしは土民の少女羽根あまた髪に飾れるよそほひのまま
火の海となれる油田を思ふまで秩父嶺かけて夕映えは燃ゆ
何の箱も柩のかたちに見ゆる日の街を歩めり指先冷えて
かかはりのなきことながら夕まけて地下ガレーヂのあたり騒がし
心なく人の傷みに触れゆきし言葉の機微を帰り来て思ふ
魚のやうになめらなる手と透かしつつ武器のごときを持ちしことなき
地に撥ねし木の実の音もしづまりて還らぬわれを待つばかりなる
きれぎれに洩れくる会話つなぎゐて願ひのうすきわれかも知れず
仰向けに運ばれむとしなきがらの胸に覗けるハンカチの白
めざめたる闇にラヂオの声のふと死後の会話のごとく聞こゆる
夜の雨に小さき苗は立ち直りマーガレットの葉のかたち見す
竹を割く音の次第に澄みて来ぬ野鳩のむれの飛びたちしあと
喪のリボンはづしつつ思ふ生きの日になしがたかりし和解を遂げぬ
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花溢れゐき
山の地図
青白く燃えたつ花と人の歌ひたる八つ手ひとむら夜の庭に置く
まどろみの隙間をみたす水ありてただよひゆけりわれのてのひら
落ちのびてどこまでか行き堪へがたく寒しと人に言ひて目ざめぬ
どの山の地図ひらきても静脈の色つばらかに川流れたり
撃たれしは土民の少女羽根あまた髪に飾れるよそほひのまま
火の海となれる油田を思ふまで秩父嶺かけて夕映えは燃ゆ
何の箱も柩のかたちに見ゆる日の街を歩めり指先冷えて
かかはりのなきことながら夕まけて地下ガレーヂのあたり騒がし
心なく人の傷みに触れゆきし言葉の機微を帰り来て思ふ
魚のやうになめらなる手と透かしつつ武器のごときを持ちしことなき
地に撥ねし木の実の音もしづまりて還らぬわれを待つばかりなる
きれぎれに洩れくる会話つなぎゐて願ひのうすきわれかも知れず
仰向けに運ばれむとしなきがらの胸に覗けるハンカチの白
めざめたる闇にラヂオの声のふと死後の会話のごとく聞こゆる
夜の雨に小さき苗は立ち直りマーガレットの葉のかたち見す
竹を割く音の次第に澄みて来ぬ野鳩のむれの飛びたちしあと
喪のリボンはづしつつ思ふ生きの日になしがたかりし和解を遂げぬ