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さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
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全短歌(10791首)(資料グループ)
暮れのこる沼(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku004028
タイトル. 版. 巻次
暮れのこる沼
タイトル. 版. 巻次(カナ)
タイトル. 版. 巻次(ローマ字)
タイトル関連
花溢れゐき
タイトル関連(カナ)
タイトル関連(ローマ字)
欧文タイトル
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編著者(カナ)
編著者(ローマ字)
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地名件名(カナ)
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関連目録
花溢れゐき
暮れのこる沼
昼前の標本室のしづけさにジュラ紀の貝の乾きてならぶ
挑ましき思ひも湧かず二つ目の病名を身に告げられて来て
唱ふれば成ると教はり唱へたる幼き日より信深からず
榧の実の一日降りしきいち早く冬の保護色となるけものたち
バスを待つ寒き川べり胸の毛をよごして帰るわが犬に会ふ
夜の雪はタイヤ痕より解けはじめまた幾日か道ぬかるまむ
レーダーか何かのほしきゆふべにて路面に低く蜂の飛ぶ見つ
貝殻を踏みしあなうら疼く夜の螺旋の戻るごときさびしさ
よみがへる言葉のごとくとぎれつつ校塔のチャイム川越えて鳴る
埋めたての人ら去りゆきパレットのかたちに白く暮れ残る沼
出で歩く日の稀にしてよくものを失ふことの今も変らず
雪の夜のロビーに待てばあづかれる人のコートのしめりがやさし
首長きガラスの花瓶見てゐしが不意に足より力脱けゆく
身内には言へぬことあり駅までを伴へる人にも告げず別れぬ
よごれたるハンカチを持つことのふと危ふくて駅の階くだりゆく
解きものをしたる糸屑掃きよせてかすかに犬の脱け毛まじれる
ゴムの葉など洗ひゐる間にみどり児をすりかへらるる怖れは無きか
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花溢れゐき
暮れのこる沼
昼前の標本室のしづけさにジュラ紀の貝の乾きてならぶ
挑ましき思ひも湧かず二つ目の病名を身に告げられて来て
唱ふれば成ると教はり唱へたる幼き日より信深からず
榧の実の一日降りしきいち早く冬の保護色となるけものたち
バスを待つ寒き川べり胸の毛をよごして帰るわが犬に会ふ
夜の雪はタイヤ痕より解けはじめまた幾日か道ぬかるまむ
レーダーか何かのほしきゆふべにて路面に低く蜂の飛ぶ見つ
貝殻を踏みしあなうら疼く夜の螺旋の戻るごときさびしさ
よみがへる言葉のごとくとぎれつつ校塔のチャイム川越えて鳴る
埋めたての人ら去りゆきパレットのかたちに白く暮れ残る沼
出で歩く日の稀にしてよくものを失ふことの今も変らず
雪の夜のロビーに待てばあづかれる人のコートのしめりがやさし
首長きガラスの花瓶見てゐしが不意に足より力脱けゆく
身内には言へぬことあり駅までを伴へる人にも告げず別れぬ
よごれたるハンカチを持つことのふと危ふくて駅の階くだりゆく
解きものをしたる糸屑掃きよせてかすかに犬の脱け毛まじれる
ゴムの葉など洗ひゐる間にみどり児をすりかへらるる怖れは無きか