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さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
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全短歌(10791首)(資料グループ)
幾たびも手を(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku004034
タイトル. 版. 巻次
幾たびも手を
タイトル. 版. 巻次(カナ)
タイトル. 版. 巻次(ローマ字)
タイトル関連
花溢れゐき
タイトル関連(カナ)
タイトル関連(ローマ字)
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編著者
編著者(カナ)
編著者(ローマ字)
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内容細目(カナ)
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関連目録
花溢れゐき
幾たびも手を
花売りの昇りたるあと石階の垂直の面寒き影なす
破るための戒律といへり雲の下におびただしき蜆蝶湧きてをり
胸ふかく刃をひそめゐむわれかをりかさなりて冬の波寄す
海上のクレーンが吊りて揚げしもの藻をまとひゐて水したたらす
数知れぬ抛物線を夜の空にゑがきて海のいづこへ届く
何事もなかりし如くたひらかに潮曇りして今朝の海原
ところどころ雨に光りて野をよぎりかすかに勾配なすレール見ゆ
報復は神がし給ふと決めをれど日に幾たびも手をわが洗ふ
ふり向きしとき見据ゑられゆくりなく土蜘蛛といへる面に会ひたり
音立てて春の落ち葉ら吹かれゆき突つ立つ棒のごときかわれは
象形文字の鳥といふ字を見てゐしが人を思はぬしづけさにゐよ
葉牡丹の芯深く陽の届く見つ耳栓されゐてもろき時間に
カーテンの白を怖るる心理など告げられてゐて他人事ならず
埋めたての野に向ける窓すべもなく一日瓦礫を雨に打たしむ
卓灯の位置をずらして坐りたりどのあたりまで些事とわがなす
機械音くぐもる地下の書庫にゐて人の声よりわれは乱れず
陸橋の下の路面の白く照り渡る時刻の遅きに気づく
濡れそぼち横たはる石のかたはらの立てる石には木洩れ陽が差す
あけがたの眠りに浮きて紙雛のごとくに裾の捩ぢれつつ飛ぶ
夜もすがらわれに来てゐて雪の上に跡も残さず去りし何もの
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花溢れゐき
幾たびも手を
花売りの昇りたるあと石階の垂直の面寒き影なす
破るための戒律といへり雲の下におびただしき蜆蝶湧きてをり
胸ふかく刃をひそめゐむわれかをりかさなりて冬の波寄す
海上のクレーンが吊りて揚げしもの藻をまとひゐて水したたらす
数知れぬ抛物線を夜の空にゑがきて海のいづこへ届く
何事もなかりし如くたひらかに潮曇りして今朝の海原
ところどころ雨に光りて野をよぎりかすかに勾配なすレール見ゆ
報復は神がし給ふと決めをれど日に幾たびも手をわが洗ふ
ふり向きしとき見据ゑられゆくりなく土蜘蛛といへる面に会ひたり
音立てて春の落ち葉ら吹かれゆき突つ立つ棒のごときかわれは
象形文字の鳥といふ字を見てゐしが人を思はぬしづけさにゐよ
葉牡丹の芯深く陽の届く見つ耳栓されゐてもろき時間に
カーテンの白を怖るる心理など告げられてゐて他人事ならず
埋めたての野に向ける窓すべもなく一日瓦礫を雨に打たしむ
卓灯の位置をずらして坐りたりどのあたりまで些事とわがなす
機械音くぐもる地下の書庫にゐて人の声よりわれは乱れず
陸橋の下の路面の白く照り渡る時刻の遅きに気づく
濡れそぼち横たはる石のかたはらの立てる石には木洩れ陽が差す
あけがたの眠りに浮きて紙雛のごとくに裾の捩ぢれつつ飛ぶ
夜もすがらわれに来てゐて雪の上に跡も残さず去りし何もの