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さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
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全短歌(10791首)(資料グループ)
石か動く(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku005035
タイトル. 版. 巻次
石か動く
タイトル. 版. 巻次(カナ)
タイトル. 版. 巻次(ローマ字)
タイトル関連
雲の地図
タイトル関連(カナ)
タイトル関連(ローマ字)
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/ 11652ページ
関連目録
雲の地図
石か動く
フリージアの匂ひして来ぬうたた寝のあとの朧ろもいつしか澄みて
共に行く旅など思ひ見がたきに海辺のやうな雲の湧く日よ
間隔を測る人ゐて幾つもの礎石浮き出づ枯れ野の上に
目の前をよぎる無蓋車菜の花の黄より明るく硫黄を積めり
偏平の小さき魚ら舞ひあがる石か動くと思へるときに
いつ知れず雪の降りゐてかすかなるわが指の影灰皿の影
ライターをともしつつ探す何ならむベンチのあたり気配うごきて
持ち歩み眠れる間さへ離さぬに呼ぶ日無からむ声に出でては
目の部分顎の部分と区切るときさだかには人を覚えてをらず
胸赤き山雀の子の来てゐしが柿の実も暮れて漆黒の珠
乱れたる書架も映れり仮縫ひの肩幅を見る夜の鏡に
胸痛むまで悔いをればいつか見し切り絵の花火割れてひらきぬ
足音の家をめぐると聴きてをりわが歩みたる音かも知れず
たれの持つ大き白き手ひらめきてわがくらやみをよぎるときあり
身を窶し幾夜ありけむ晒したるごとき白さに雲のたゆたふ
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雲の地図
石か動く
フリージアの匂ひして来ぬうたた寝のあとの朧ろもいつしか澄みて
共に行く旅など思ひ見がたきに海辺のやうな雲の湧く日よ
間隔を測る人ゐて幾つもの礎石浮き出づ枯れ野の上に
目の前をよぎる無蓋車菜の花の黄より明るく硫黄を積めり
偏平の小さき魚ら舞ひあがる石か動くと思へるときに
いつ知れず雪の降りゐてかすかなるわが指の影灰皿の影
ライターをともしつつ探す何ならむベンチのあたり気配うごきて
持ち歩み眠れる間さへ離さぬに呼ぶ日無からむ声に出でては
目の部分顎の部分と区切るときさだかには人を覚えてをらず
胸赤き山雀の子の来てゐしが柿の実も暮れて漆黒の珠
乱れたる書架も映れり仮縫ひの肩幅を見る夜の鏡に
胸痛むまで悔いをればいつか見し切り絵の花火割れてひらきぬ
足音の家をめぐると聴きてをりわが歩みたる音かも知れず
たれの持つ大き白き手ひらめきてわがくらやみをよぎるときあり
身を窶し幾夜ありけむ晒したるごとき白さに雲のたゆたふ