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さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
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全短歌(10791首)(資料グループ)
帰らざる時(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku006005
タイトル. 版. 巻次
帰らざる時
タイトル. 版. 巻次(カナ)
タイトル. 版. 巻次(ローマ字)
タイトル関連
野分の章
タイトル関連(カナ)
タイトル関連(ローマ字)
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既刊目録名
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/ 11652ページ
関連目録
野分の章
帰らざる時
出おくれてひそめる鳩のごとき日か風出でてまた棕櫚の葉が鳴る
昼も夜も竹の落ち葉を聞くのみの日々と告げくるまれの便りに
伴ひて渚に貝を拾ひつつ訛りのとれしわれをさびしむ
音もなく舞ひくる雪の幾ひらはしばしとどまるコートの胸に
二重硝子のかなたさわだち帰らざる時を刻むか寄する波さへ
曇りのまま日は暮れむとし灰いろの布一枚となる冬の海
辞めてどうなるあてもなき身にいつまでも退職願のよごれしを持つ
手を使ふ職場と思ふ指の先割るる季節のはやめぐり来て
耳もとを去らずめぐるは今朝見たる石蕗にゐし蜂かも知れぬ
ウインドウに売れ残りゐる湖の絵にも降りゐむこよひの雪は
穂に立ちて照りゐし朱実今朝あらず南天はうすく雪を溜めつつ
背後よりきらめく波を見たるのみ寒かりし海の記憶も古りぬ
生き死にもさだかならぬに夢に来てわれをさいなむ昔のままに
木枯らしのなか行くときに身に沁みてわが持つ傷よ千の過失よ
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野分の章
帰らざる時
出おくれてひそめる鳩のごとき日か風出でてまた棕櫚の葉が鳴る
昼も夜も竹の落ち葉を聞くのみの日々と告げくるまれの便りに
伴ひて渚に貝を拾ひつつ訛りのとれしわれをさびしむ
音もなく舞ひくる雪の幾ひらはしばしとどまるコートの胸に
二重硝子のかなたさわだち帰らざる時を刻むか寄する波さへ
曇りのまま日は暮れむとし灰いろの布一枚となる冬の海
辞めてどうなるあてもなき身にいつまでも退職願のよごれしを持つ
手を使ふ職場と思ふ指の先割るる季節のはやめぐり来て
耳もとを去らずめぐるは今朝見たる石蕗にゐし蜂かも知れぬ
ウインドウに売れ残りゐる湖の絵にも降りゐむこよひの雪は
穂に立ちて照りゐし朱実今朝あらず南天はうすく雪を溜めつつ
背後よりきらめく波を見たるのみ寒かりし海の記憶も古りぬ
生き死にもさだかならぬに夢に来てわれをさいなむ昔のままに
木枯らしのなか行くときに身に沁みてわが持つ傷よ千の過失よ