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さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
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全短歌(10791首)(資料グループ)
古りし鏡(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku006012
タイトル. 版. 巻次
古りし鏡
タイトル. 版. 巻次(カナ)
タイトル. 版. 巻次(ローマ字)
タイトル関連
野分の章
タイトル関連(カナ)
タイトル関連(ローマ字)
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/ 11652ページ
関連目録
野分の章
古りし鏡
呼ばれたる車に乗りぬ陥穽はわが内にのみあると思ひて
雪解けの水たまり一ついつ見たる古りし鏡のごとくくぐもる
戻り来てドアとざすときわが庭の沈丁の花は未だ匂はず
洗ひたるレースの花を整へつつ何して見ても手の渇く日よ
砂利掬ふ音は粗しと聞きながらかきまぜらるる思ひにゐしか
破りたる約束に似む景品のダリアの種も蒔かずに終る
人と会ふ仕事なしつつ口腔の荒れゐる意識をりをり還る
公園の柵を出づれば風の坂白鳥ならぬ身はバスを待つ
牙のあるけものの夜々に通ふとふ道をおほひて深き笹原
人の持つ生活は知らず訪ね来て口数多きはどのやうな日か
気負ひてなす仕事の如し文房具のくさぐさを身のまはりに置きて
紫の色濃きままにしをれたるトルコ桔梗も捨つるほかなき
切々と告ぐるに誰もをらざりき夢さへわれのうつつを越えず
縫ひあげてふたたび寂し待ち針を色分けにして挿し直しつつ
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野分の章
古りし鏡
呼ばれたる車に乗りぬ陥穽はわが内にのみあると思ひて
雪解けの水たまり一ついつ見たる古りし鏡のごとくくぐもる
戻り来てドアとざすときわが庭の沈丁の花は未だ匂はず
洗ひたるレースの花を整へつつ何して見ても手の渇く日よ
砂利掬ふ音は粗しと聞きながらかきまぜらるる思ひにゐしか
破りたる約束に似む景品のダリアの種も蒔かずに終る
人と会ふ仕事なしつつ口腔の荒れゐる意識をりをり還る
公園の柵を出づれば風の坂白鳥ならぬ身はバスを待つ
牙のあるけものの夜々に通ふとふ道をおほひて深き笹原
人の持つ生活は知らず訪ね来て口数多きはどのやうな日か
気負ひてなす仕事の如し文房具のくさぐさを身のまはりに置きて
紫の色濃きままにしをれたるトルコ桔梗も捨つるほかなき
切々と告ぐるに誰もをらざりき夢さへわれのうつつを越えず
縫ひあげてふたたび寂し待ち針を色分けにして挿し直しつつ