機関トップ
資料グループ
テキスト一覧
年表一覧
キーワード一覧
さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
トップページ
資料グループ選択
全短歌(10791首)(資料グループ)
新しき塩(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku006013
タイトル. 版. 巻次
新しき塩
タイトル. 版. 巻次(カナ)
タイトル. 版. 巻次(ローマ字)
タイトル関連
野分の章
タイトル関連(カナ)
タイトル関連(ローマ字)
欧文タイトル
タイトルに関する注記
編著者
編著者(カナ)
編著者(ローマ字)
出版者
出版者(カナ)
出版者(ローマ字)
出版年
出版年終
数量
形状
大きさ
大きさ(縦)
大きさ(横)
材質
形態に関する注記
保存状況
縮尺
その他の注記
言語
日本語
ISBN
ISSN
件名
件名(カナ)
件名(ローマ字)
地名件名
地名件名(カナ)
地名件名(ローマ字)
人名件名
人名件名(カナ)
人名件名(ローマ字)
内容年
内容年終
内容細目
内容細目(カナ)
内容細目(ローマ字)
解題・説明
解題・説明(英語)
来歴
来歴(英語)
所蔵機関
原資料の所在地
資料番号
管理記号
カテゴリ区分
図書
資料種別
資料分類(大分類)
資料分類(中分類)
資料分類(小分類)
文化財情報
manifest.jsonへのURL
参照データ
関連ページURL
関連画像URL
自治体史掲載
出版物・関連資料
翻訳元の言語
権利関係・利用条件
原資料の利用条件
権利関係・利用条件に関する注記
緯度・経度・高度に関する注記
DOI
既刊目録名
デジタル化の経緯に関する注記
/ 11652ページ
関連目録
野分の章
新しき塩
巻くときの機械の力一瞬に解けて螺旋をなすカタン糸
招きたるわざはひにして夜を渡るしぐれの音のごとく過ぎにき
円なさぬ円を描きつぐ目の前に開きて緊まるガーベラの朱は
ペプラムを押へつつ行き海よりの風に身すがら煽られ易し
砂山のゆふべを来れば砂の上まだらなる陽の差すごとく差す
美しく見ゆる位置まで遠ざけて波うちぎはの露頭のごとし
通貨に如かぬ言葉といへり夜の海は白き皮膜をなしてひろがる
木によりて異なる声を挙げゐると風の疎林を抜けつつ仰ぐ
立ちそそる太き煙突仰ぎゐて声出づるごとし煙出づるは
太陽の国へ戻りてゆくための時間と思ひ地下書庫にゐる
地上ニメートルに人の溢れてゆきかへば上限のなき闇のみ思ふ
果たさざる約を持ちあふへだたりに白のつつじも花過ぎむとす
アルミ箔の用途の一つ銀いろの鶴折りてわれの声なく遊ぶ
生き残る者のさだめに指輪もて傷つけし爪の血を噴きやまず
人に見せてみづからの見ぬ顔あらむ洗ひし髪の肩になだるる
シェパードの一頭も飼はばたのしきかチヤウダーは香りよく煮つまりぬ
新聞を畳まむとして起こしたる風に驚く夜更けのわれは
羽根をのばすといふことのあり係累をうべなひていふ言葉と思ふ
肉親のみな失せたればいづこより来りしわれのいづこまで行く
新しき塩を掬ふべき手と思ふほとばしる水に打たせつつゐて
ナビゲーション リンクのスキップ
野分の章
新しき塩
巻くときの機械の力一瞬に解けて螺旋をなすカタン糸
招きたるわざはひにして夜を渡るしぐれの音のごとく過ぎにき
円なさぬ円を描きつぐ目の前に開きて緊まるガーベラの朱は
ペプラムを押へつつ行き海よりの風に身すがら煽られ易し
砂山のゆふべを来れば砂の上まだらなる陽の差すごとく差す
美しく見ゆる位置まで遠ざけて波うちぎはの露頭のごとし
通貨に如かぬ言葉といへり夜の海は白き皮膜をなしてひろがる
木によりて異なる声を挙げゐると風の疎林を抜けつつ仰ぐ
立ちそそる太き煙突仰ぎゐて声出づるごとし煙出づるは
太陽の国へ戻りてゆくための時間と思ひ地下書庫にゐる
地上ニメートルに人の溢れてゆきかへば上限のなき闇のみ思ふ
果たさざる約を持ちあふへだたりに白のつつじも花過ぎむとす
アルミ箔の用途の一つ銀いろの鶴折りてわれの声なく遊ぶ
生き残る者のさだめに指輪もて傷つけし爪の血を噴きやまず
人に見せてみづからの見ぬ顔あらむ洗ひし髪の肩になだるる
シェパードの一頭も飼はばたのしきかチヤウダーは香りよく煮つまりぬ
新聞を畳まむとして起こしたる風に驚く夜更けのわれは
羽根をのばすといふことのあり係累をうべなひていふ言葉と思ふ
肉親のみな失せたればいづこより来りしわれのいづこまで行く
新しき塩を掬ふべき手と思ふほとばしる水に打たせつつゐて