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さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
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全短歌(10791首)(資料グループ)
雨の記憶(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku008021
タイトル. 版. 巻次
雨の記憶
タイトル. 版. 巻次(カナ)
タイトル. 版. 巻次(ローマ字)
タイトル関連
印度の果実
タイトル関連(カナ)
タイトル関連(ローマ字)
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/ 11652ページ
関連目録
印度の果実
雨の記憶
くれがたに群れとぶ見ればグレナダへ僧になりにゆく鴉ならずや
すれすれにバスをよけたる草の道毒の茸もこのごろは見ず
色づける羽状複葉何の木と仰ぎゐし間に音を失ふ
思はれてゐるやうにしか振舞へずなまの感情はをりをりきざす
うるし塗りの細き筆などありにしが身のほとりよりさまざまに失す
蓋を取れば裏の光りたり蓋を取るといふことを日に幾たびもする
螢ぶくろの花ほうと吹き生けむとす若かりし母のなしし如くに
灯の暗き寄宿舎の冬伏せ字解くをたのしみとしたる少女期ありき
休みかと問はれてうなづき店を出づいづれ知られむ職をひきしことも
雨ながらかすかに虹の浮く空と知りて歩みのあかるむ如し
この道をゆくほかはなくカーブミラーの映す枯れ野に近づきて行く
雨の夜は眠れぬわれとあきらむる雨の記憶はおほよそ暗し
煮えくり返る思ひなりしが一夜明けてたひらぎてゐるわれに愕く
砂利は砂利の音たてて道におろされぬ土まみれの石幾つころがる
学びてよりはや五十年はたちながら農本主義といふを忘れず
五百枚の原稿用紙買ひ持ちていまだ紙なる重さを運ぶ
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印度の果実
雨の記憶
くれがたに群れとぶ見ればグレナダへ僧になりにゆく鴉ならずや
すれすれにバスをよけたる草の道毒の茸もこのごろは見ず
色づける羽状複葉何の木と仰ぎゐし間に音を失ふ
思はれてゐるやうにしか振舞へずなまの感情はをりをりきざす
うるし塗りの細き筆などありにしが身のほとりよりさまざまに失す
蓋を取れば裏の光りたり蓋を取るといふことを日に幾たびもする
螢ぶくろの花ほうと吹き生けむとす若かりし母のなしし如くに
灯の暗き寄宿舎の冬伏せ字解くをたのしみとしたる少女期ありき
休みかと問はれてうなづき店を出づいづれ知られむ職をひきしことも
雨ながらかすかに虹の浮く空と知りて歩みのあかるむ如し
この道をゆくほかはなくカーブミラーの映す枯れ野に近づきて行く
雨の夜は眠れぬわれとあきらむる雨の記憶はおほよそ暗し
煮えくり返る思ひなりしが一夜明けてたひらぎてゐるわれに愕く
砂利は砂利の音たてて道におろされぬ土まみれの石幾つころがる
学びてよりはや五十年はたちながら農本主義といふを忘れず
五百枚の原稿用紙買ひ持ちていまだ紙なる重さを運ぶ