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さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
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全短歌(10791首)(資料グループ)
今日の顔(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku009020
タイトル. 版. 巻次
今日の顔
タイトル. 版. 巻次(カナ)
タイトル. 版. 巻次(ローマ字)
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風の曼陀羅
タイトル関連(カナ)
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/ 11652ページ
関連目録
風の曼陀羅
今日の顔
右の耳をうづめて眠りゐたるまに春の嵐の一つ過ぎゐし
山桜花の散りしく明るさに白拍子など出でて舞はずや
同じものを食みあひてくらしたる日あり他界のことの如くに思ふ
断ちがたき願ひなれども頰の紅やや濃く刷きて今日の顔とす
鏡より顔を剥がしてふり向けば何かが立ちてゐて隠れたり
出でて来て人は小さくビル群の棒線グラフにとりかこまるる
低く飛ぶヘリコプターを仰ぐ目の水晶体の斑もさびしけれ
かぶさりて樟の大樹は生ひゐしが体育館も木蔭もあらず
ピノキオの人形なりしころのままぎくしやくとありわれもわが身も
人に告げぬ秘密となしき風信子をヒアシンスの名と知りしことなど
わが孫のほどの少女よ声もなく日傘をさしてボートにゐしは
幾つもに音を区切りて貨車は行き違ふ風景が見えくるごとし
毀ちたる家屋の木ぎれ燃す見れば得体の知れぬものも燃すなり
はやぶさと呼ぶ戦闘機ありにしがかげろふを追ふごときはろけさ
畳まれて届く小さな正方形眼鏡を磨く新素材とぞ
宵に咲く花のめざむるころならむ榛の幹よりたそがれそめぬ
種子の生らぬ三倍体の花といふ風の絶えたる夜目にゆれあふ
隙間なく活字詰まれる紙面より飛び出してくるわれの名あはれ
夜の空を翔けて落ちしは何の鳥今際の声と思ふ声せり
千年を生くるにあらず中天に白くたゆたふ月夜の雲は
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風の曼陀羅
今日の顔
右の耳をうづめて眠りゐたるまに春の嵐の一つ過ぎゐし
山桜花の散りしく明るさに白拍子など出でて舞はずや
同じものを食みあひてくらしたる日あり他界のことの如くに思ふ
断ちがたき願ひなれども頰の紅やや濃く刷きて今日の顔とす
鏡より顔を剥がしてふり向けば何かが立ちてゐて隠れたり
出でて来て人は小さくビル群の棒線グラフにとりかこまるる
低く飛ぶヘリコプターを仰ぐ目の水晶体の斑もさびしけれ
かぶさりて樟の大樹は生ひゐしが体育館も木蔭もあらず
ピノキオの人形なりしころのままぎくしやくとありわれもわが身も
人に告げぬ秘密となしき風信子をヒアシンスの名と知りしことなど
わが孫のほどの少女よ声もなく日傘をさしてボートにゐしは
幾つもに音を区切りて貨車は行き違ふ風景が見えくるごとし
毀ちたる家屋の木ぎれ燃す見れば得体の知れぬものも燃すなり
はやぶさと呼ぶ戦闘機ありにしがかげろふを追ふごときはろけさ
畳まれて届く小さな正方形眼鏡を磨く新素材とぞ
宵に咲く花のめざむるころならむ榛の幹よりたそがれそめぬ
種子の生らぬ三倍体の花といふ風の絶えたる夜目にゆれあふ
隙間なく活字詰まれる紙面より飛び出してくるわれの名あはれ
夜の空を翔けて落ちしは何の鳥今際の声と思ふ声せり
千年を生くるにあらず中天に白くたゆたふ月夜の雲は