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目録ID ku010005
タイトル. 版. 巻次 冬も好き
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光たばねて
冬も好き
旧道のうす雪を踏み鳥追ひも遊行の僧ものぼりて行けり
沼一つひつそりとある山といふ沼のあるじはくちなはといふ
雪の夜の隠れ念仏に寄りてくるひとりまたひとり影のごとくに
どこまでか行きたるわれを引き戻す知らざることは無きこととして
裏側から見てゐるごとき日の夕べ向日葵いろの石蕗が咲く
渓流の藻の匂ひして亡き父の釣りくる鮎は今にさびしき
いつよりか萌えずなりたり人参に似たる葉を持つ叡山すみれ
細めたる目をしばたたき打擲を待つ犬なりし母もまだゐて
季節季節に鏡台の覆ひ掛け替へて冬も好きよと姉は言ひにき
花柄のセーターを着てわがをれば不意に訪ひ来し人がよろこぶ
風呂敷の結び目固きままの荷を預けて帰る逢はずにすみて
神経を張り詰めて飛ぶ鷗らかぶつかることもなく交錯す
雁よりも声太く白鳥は啼くといふ太くなりたるわが声思ふ
ほぐれゆく雲を見をれば筆記体のABCなど久しく書かず
生け垣に羽根がかかりゐたるさま風の音する夜半の目に浮く
水深の深きところまで漕ぎゆきて投げこまれたる物体一個
フランスのクッキーも終はりからつぽになりし小箱のなほも香し
散漫になりたるわれの手が行きて今朝見し葉書また読み返す
夜の更けに錠さしに出てもしも今蒸発してもたれにも知れず
仇を討つ思ひいつしかうすれゐて冬の桜を見に今日は来つ