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さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
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全短歌(10791首)(資料グループ)
春寒(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku011023
タイトル. 版. 巻次
春寒
タイトル. 版. 巻次(カナ)
タイトル. 版. 巻次(ローマ字)
タイトル関連
形成
タイトル関連(カナ)
タイトル関連(ローマ字)
欧文タイトル
タイトルに関する注記
編著者
編著者(カナ)
編著者(ローマ字)
出版者
出版者(カナ)
出版者(ローマ字)
出版年
出版年終
数量
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大きさ(縦)
大きさ(横)
材質
形態に関する注記
保存状況
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言語
日本語
ISBN
ISSN
件名
件名(カナ)
件名(ローマ字)
地名件名
地名件名(カナ)
地名件名(ローマ字)
人名件名
人名件名(カナ)
人名件名(ローマ字)
内容年
内容年終
内容細目
内容細目(カナ)
内容細目(ローマ字)
解題・説明
解題・説明(英語)
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来歴(英語)
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緯度・経度・高度に関する注記
DOI
既刊目録名
デジタル化の経緯に関する注記
/ 11652ページ
関連目録
形成
春寒
感化院を出で来るといふ少年をあたたかく待つかの家なれよ
亡き母を忘れ得ず家をぬけ出でては罪重ねたる白痴少年
誘はれし講中にも行かずわがために餡など漉して母は待ちゐつ
両親なき友らの就職の難きこと今日切実に妹の言ふ
逆説とばかりとられしわが言葉インコの籠覗きてより部屋に入る
まぎれ入りし野生小雀もインコらと共に少女は育てむとする
わが卓の花の水今朝も替へくれて嫁ぐ日近き少女明るし
ねぎらはれゐたるを思ふ別れ来て夜の靄にまぎるる如く歩めり
迂曲しつつ生くる身と思ひ歩めるにキャメラマンが肩聳して過ぐ
冬枯れの草山に来て何憶ふ今はたれより遠きかの人
蓆旗立てて坐り込まむと決めしとぞ拙き策よとわが胸痛む
結論を得しならむ部落解放委員ら冷や酒酌みて酔ひゆくらしも
杉の秀の風に揉まるる見つつ来てふふめるここの梅は静けし
舟唄にめざめむ朝を待つごとく岬の見ゆる椅子に睡りつ
はばたきて降り来しは壁のモザイクの鳩なりしかば愕きて醒む
枯れ枝に紙のテープのごとき花金縷梅活けてわが思惟まづし
わが知らぬ表情となりてゐたらずや駅の階駈けのぼり去る見つ
男手を久しくもたぬわが家か抽斗にドライバーも錆びゐて
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形成
春寒
感化院を出で来るといふ少年をあたたかく待つかの家なれよ
亡き母を忘れ得ず家をぬけ出でては罪重ねたる白痴少年
誘はれし講中にも行かずわがために餡など漉して母は待ちゐつ
両親なき友らの就職の難きこと今日切実に妹の言ふ
逆説とばかりとられしわが言葉インコの籠覗きてより部屋に入る
まぎれ入りし野生小雀もインコらと共に少女は育てむとする
わが卓の花の水今朝も替へくれて嫁ぐ日近き少女明るし
ねぎらはれゐたるを思ふ別れ来て夜の靄にまぎるる如く歩めり
迂曲しつつ生くる身と思ひ歩めるにキャメラマンが肩聳して過ぐ
冬枯れの草山に来て何憶ふ今はたれより遠きかの人
蓆旗立てて坐り込まむと決めしとぞ拙き策よとわが胸痛む
結論を得しならむ部落解放委員ら冷や酒酌みて酔ひゆくらしも
杉の秀の風に揉まるる見つつ来てふふめるここの梅は静けし
舟唄にめざめむ朝を待つごとく岬の見ゆる椅子に睡りつ
はばたきて降り来しは壁のモザイクの鳩なりしかば愕きて醒む
枯れ枝に紙のテープのごとき花金縷梅活けてわが思惟まづし
わが知らぬ表情となりてゐたらずや駅の階駈けのぼり去る見つ
男手を久しくもたぬわが家か抽斗にドライバーも錆びゐて