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さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
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全短歌(10791首)(資料グループ)
夕かげ(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku011066
タイトル. 版. 巻次
夕かげ
タイトル. 版. 巻次(カナ)
タイトル. 版. 巻次(ローマ字)
タイトル関連
形成
タイトル関連(カナ)
タイトル関連(ローマ字)
欧文タイトル
タイトルに関する注記
編著者
編著者(カナ)
編著者(ローマ字)
出版者
出版者(カナ)
出版者(ローマ字)
出版年
出版年終
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言語
日本語
ISBN
ISSN
件名
件名(カナ)
件名(ローマ字)
地名件名
地名件名(カナ)
地名件名(ローマ字)
人名件名
人名件名(カナ)
人名件名(ローマ字)
内容年
内容年終
内容細目
内容細目(カナ)
内容細目(ローマ字)
解題・説明
解題・説明(英語)
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来歴(英語)
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DOI
既刊目録名
デジタル化の経緯に関する注記
/ 11652ページ
関連目録
形成
夕かげ
鍵束のごときを鳴らし過ぎゆける人ありたどきなき夕闇に
泥み易きわれと思ひて寂しきにゆであげし三葉切り揃へゆく
沖をゆく船のあかりに執しゐしひととき過ぎて還るさみしさ
竹群の響みにながく醒めゐしか思ひめぐらす詭策も無きに
真実を知りゐることも負ひめとし船は近づく東京の灯へ
筋書きのやうには運ばぬ心かとながく跼めりベゴニアの芽に
春めきてゆく朝々に着惑ひて変りばえせぬ服ばかり持つ
ふるさとの海猫の島を思ふまで暗き渚に鳥の声する
見るとなくベンチの男を見てゐるに擦りても擦りてもマッチが点かぬ
われを呼ぶ言葉のごとく漁り火は闇のかなたにしげく瞬く
身と心呼応しゆかぬ焦ちをさながらにフーガ弾きなづみゐつ
包みきれぬ心の如く道傍のパイプの継ぎ目より湯気洩れてゐる
花の種子蒔きし日付もメモし置く厨の壁の小黒板に
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形成
夕かげ
鍵束のごときを鳴らし過ぎゆける人ありたどきなき夕闇に
泥み易きわれと思ひて寂しきにゆであげし三葉切り揃へゆく
沖をゆく船のあかりに執しゐしひととき過ぎて還るさみしさ
竹群の響みにながく醒めゐしか思ひめぐらす詭策も無きに
真実を知りゐることも負ひめとし船は近づく東京の灯へ
筋書きのやうには運ばぬ心かとながく跼めりベゴニアの芽に
春めきてゆく朝々に着惑ひて変りばえせぬ服ばかり持つ
ふるさとの海猫の島を思ふまで暗き渚に鳥の声する
見るとなくベンチの男を見てゐるに擦りても擦りてもマッチが点かぬ
われを呼ぶ言葉のごとく漁り火は闇のかなたにしげく瞬く
身と心呼応しゆかぬ焦ちをさながらにフーガ弾きなづみゐつ
包みきれぬ心の如く道傍のパイプの継ぎ目より湯気洩れてゐる
花の種子蒔きし日付もメモし置く厨の壁の小黒板に