機関トップ
資料グループ
テキスト一覧
年表一覧
キーワード一覧
さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
トップページ
資料グループ選択
全短歌(10791首)(資料グループ)
残冬抄(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku011072
タイトル. 版. 巻次
残冬抄
タイトル. 版. 巻次(カナ)
タイトル. 版. 巻次(ローマ字)
タイトル関連
形成
タイトル関連(カナ)
タイトル関連(ローマ字)
欧文タイトル
タイトルに関する注記
編著者
編著者(カナ)
編著者(ローマ字)
出版者
出版者(カナ)
出版者(ローマ字)
出版年
出版年終
数量
形状
大きさ
大きさ(縦)
大きさ(横)
材質
形態に関する注記
保存状況
縮尺
その他の注記
言語
日本語
ISBN
ISSN
件名
件名(カナ)
件名(ローマ字)
地名件名
地名件名(カナ)
地名件名(ローマ字)
人名件名
人名件名(カナ)
人名件名(ローマ字)
内容年
内容年終
内容細目
内容細目(カナ)
内容細目(ローマ字)
解題・説明
解題・説明(英語)
来歴
来歴(英語)
所蔵機関
原資料の所在地
資料番号
管理記号
カテゴリ区分
図書
資料種別
資料分類(大分類)
資料分類(中分類)
資料分類(小分類)
文化財情報
manifest.jsonへのURL
参照データ
関連ページURL
関連画像URL
自治体史掲載
出版物・関連資料
翻訳元の言語
権利関係・利用条件
原資料の利用条件
権利関係・利用条件に関する注記
緯度・経度・高度に関する注記
DOI
既刊目録名
デジタル化の経緯に関する注記
/ 11652ページ
関連目録
形成
残冬抄
石仏の膝に小石の積まれゐて陽あたる坂は古利根の土手
枯れ原のかなたまばらに人動き酸度調べむ土を採りゐる
みづからの吐きし言葉に縛られむ森ゆけば木々の生傷匂ふ
さまよへる心をしばし跼まりて見れば松笠に点る火のいろ
ネオンの天馬仰ぎゆきつつ病む母に待たれゐる身を紛し得ず
ニコチンの害など説きてさりげなき人より奪ひたき言葉あり
まとまりを取り戻しゆく夜の心検温の手をあたためてゐて
朝よりきざす寂しさ繊切りの人参を母の粥にまぜゐて
寒鯉を桶に泳がせ売れる見つ焼け跡らしき空地を占めて
夜の空に雲の亀裂をちりばめて明るき月はいづくを渡る
飲み余すジンが重たく輝けば浪費遂げ来し年月長し
手に乗れる文鳥は脚あたたかくマカロニの皿ついばみやまず
惑ひつつ歩めば遠き丘の道雪をつつぬけて煙突が立つ
カーテンをはり替へて春を招く部屋何のワルツを明日より弾かむ
ナビゲーション リンクのスキップ
形成
残冬抄
石仏の膝に小石の積まれゐて陽あたる坂は古利根の土手
枯れ原のかなたまばらに人動き酸度調べむ土を採りゐる
みづからの吐きし言葉に縛られむ森ゆけば木々の生傷匂ふ
さまよへる心をしばし跼まりて見れば松笠に点る火のいろ
ネオンの天馬仰ぎゆきつつ病む母に待たれゐる身を紛し得ず
ニコチンの害など説きてさりげなき人より奪ひたき言葉あり
まとまりを取り戻しゆく夜の心検温の手をあたためてゐて
朝よりきざす寂しさ繊切りの人参を母の粥にまぜゐて
寒鯉を桶に泳がせ売れる見つ焼け跡らしき空地を占めて
夜の空に雲の亀裂をちりばめて明るき月はいづくを渡る
飲み余すジンが重たく輝けば浪費遂げ来し年月長し
手に乗れる文鳥は脚あたたかくマカロニの皿ついばみやまず
惑ひつつ歩めば遠き丘の道雪をつつぬけて煙突が立つ
カーテンをはり替へて春を招く部屋何のワルツを明日より弾かむ