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さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
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全短歌(10791首)(資料グループ)
誰の決めたる(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku011097
タイトル. 版. 巻次
誰の決めたる
タイトル. 版. 巻次(カナ)
タイトル. 版. 巻次(ローマ字)
タイトル関連
形成
タイトル関連(カナ)
タイトル関連(ローマ字)
欧文タイトル
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編著者
編著者(カナ)
編著者(ローマ字)
出版者
出版者(カナ)
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出版年終
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言語
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地名件名
地名件名(カナ)
地名件名(ローマ字)
人名件名
人名件名(カナ)
人名件名(ローマ字)
内容年
内容年終
内容細目
内容細目(カナ)
内容細目(ローマ字)
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解題・説明(英語)
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来歴(英語)
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既刊目録名
デジタル化の経緯に関する注記
/ 11652ページ
関連目録
形成
誰の決めたる
道のべの紫苑の花も過ぎむとし誰の決めたる高さに揃ふ
詣で来て思ひは尽きず補ひし御手のつぎ目もつぶさに見たる
夜の霧に濡れたる髪を梳かむとす旅に持ち来し小さき櫛に
またたかぬ街の灯を霧の底に埋め十二階なるこの夜の眠り
耳たぶのかすかにほてり眠りゆく聞きたきことのなほある如く
糸を引き合ひブロックの高さ決めてゆく少年工二人むつまじく見ゆ
たまひたる花束のすみれ手にかこみ幾たびも嗅ぐバスを待ちつつ
数をそろへ磨きおくとも一本づつ使ふ日多きスプーンとフォーク
冷えしるき夜を起きをればこの家にまつはるやうにこほろぎは啼く
追はれゐる夢をのがれしまどろみに風はけものの声なして鳴る
スリッパの爪先を揃へ置きて出づ夜に帰り来むみづからのため
街灯のほとりを過ぎし人の影影のみとなり遠ざかりたり
石階のどの面もすでに暗みゐて落ち込むごとき思ひにくだる
夜に入りて物音あらず少年を入院させし隣の家は
膝の上に編みものを置きて聞く電話雪の降る夜と告げつつ遠し
不可思議を思ふならねど仰ぎ見てかすかに埴輪の向きの変れる
痛きまで胸締めて出づる朝々にたのしきことの待つにもあらず
日の暮れの早くなりたりあたたかき夕餉食まむにわが家も遠し
きれぎれに光りつつ降る夜の雨落ち葉が匂ふ道を曲れば
洋傘へあつまる夜の雨の音さびしき音を家まではこぶ
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形成
誰の決めたる
道のべの紫苑の花も過ぎむとし誰の決めたる高さに揃ふ
詣で来て思ひは尽きず補ひし御手のつぎ目もつぶさに見たる
夜の霧に濡れたる髪を梳かむとす旅に持ち来し小さき櫛に
またたかぬ街の灯を霧の底に埋め十二階なるこの夜の眠り
耳たぶのかすかにほてり眠りゆく聞きたきことのなほある如く
糸を引き合ひブロックの高さ決めてゆく少年工二人むつまじく見ゆ
たまひたる花束のすみれ手にかこみ幾たびも嗅ぐバスを待ちつつ
数をそろへ磨きおくとも一本づつ使ふ日多きスプーンとフォーク
冷えしるき夜を起きをればこの家にまつはるやうにこほろぎは啼く
追はれゐる夢をのがれしまどろみに風はけものの声なして鳴る
スリッパの爪先を揃へ置きて出づ夜に帰り来むみづからのため
街灯のほとりを過ぎし人の影影のみとなり遠ざかりたり
石階のどの面もすでに暗みゐて落ち込むごとき思ひにくだる
夜に入りて物音あらず少年を入院させし隣の家は
膝の上に編みものを置きて聞く電話雪の降る夜と告げつつ遠し
不可思議を思ふならねど仰ぎ見てかすかに埴輪の向きの変れる
痛きまで胸締めて出づる朝々にたのしきことの待つにもあらず
日の暮れの早くなりたりあたたかき夕餉食まむにわが家も遠し
きれぎれに光りつつ降る夜の雨落ち葉が匂ふ道を曲れば
洋傘へあつまる夜の雨の音さびしき音を家まではこぶ