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さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
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全短歌(10791首)(資料グループ)
西域の壺(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku012010
タイトル. 版. 巻次
西域の壺
タイトル. 版. 巻次(カナ)
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短歌
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デジタル化の経緯に関する注記
/ 11652ページ
関連目録
短歌
西域の壺
内法を少し撓めて聴きゐたる言葉あり日を経つつ重たし
すり替へて思ふならねど枯れつくし襤褸溜めたるごとき蓮田
鷺草の花に残れる水明りダムサイトはくらき灯を集めゐて
敗訴となりし経緯も聴きて来て見知らぬ祖父の墓標が寒し
措葉色に森は暮れつつ沼尻に水のこだまの光るをりふし
奪魂の術などもわれは持ちたきに影近寄せて街灯ともる
ワイパーは硝子擦りゐておもむろに見え来るわれの入り込まむ隙
発言を封ぜむために示されし数値にてあざやかな負号伴ふ
如何ならむ薬種か入れしわが夜々の語彙溜めて古代西域の壺
かたまりにくきジエリーを水に冷やしゐて形づくられゆく恐怖あり
まどろみの間無数に生えゐたる触手うつつのわれは持ち得ず
遠き町の便りに聴けば騙られてゐるとふわが名美しからむ
一夏に荒らせし庭とめぐりつつ野芥子の穂わた吹けば飛びかふ
気折れせし夜々に思へば念力のごときを持ちて生終へし母
遺されし香嚢の香のうすれゆき如何に漂ふ未来を思ふ
反応を示すことなく聴き終へて立場互角となりし時の間
マヨネーズ搾り出しゐて寂しきに展性のごときをみづからは持つ
呼び捨てにわが名言ひゐつと聴きしのみ帰り来て若布の砂落としゐる
這いあがり来しわれを突き落とせしもわれにて夢の醒めぎはの声
草むらにサンダルの片方探しつつ探さむものはまだほかにある
蝕甚のまま昇り来む月待てばわがなす故意のなべて危ふし
自在なるさまに伸びゐて百日紅の古りし木が持つ花咲かぬ枝
野の起伏川の名などもはるけきに燦爛と過ぎし一夏ありき
流木は端より水に漬かりゆき仮泊の船の灯の色乱る
温覚を失ひゆくと思ふまで待ちて如何なる夜の海を見む
拝物の徒ともなり得ぬいらだちに木の芯を持てる護符贈りにき
遠き日の打ち身のあとの疼くごと抜かれし陰画のゆくへも寂し
月桂樹の葉を入れてシチユー煮込むとも償ひがたき訃を知りしあと
換算し合へる会話をうとみつつ心富めりといふにもあらず
フレームを造る計画持ちあへば来たらむ冬に幸待つごとし
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短歌
西域の壺
内法を少し撓めて聴きゐたる言葉あり日を経つつ重たし
すり替へて思ふならねど枯れつくし襤褸溜めたるごとき蓮田
鷺草の花に残れる水明りダムサイトはくらき灯を集めゐて
敗訴となりし経緯も聴きて来て見知らぬ祖父の墓標が寒し
措葉色に森は暮れつつ沼尻に水のこだまの光るをりふし
奪魂の術などもわれは持ちたきに影近寄せて街灯ともる
ワイパーは硝子擦りゐておもむろに見え来るわれの入り込まむ隙
発言を封ぜむために示されし数値にてあざやかな負号伴ふ
如何ならむ薬種か入れしわが夜々の語彙溜めて古代西域の壺
かたまりにくきジエリーを水に冷やしゐて形づくられゆく恐怖あり
まどろみの間無数に生えゐたる触手うつつのわれは持ち得ず
遠き町の便りに聴けば騙られてゐるとふわが名美しからむ
一夏に荒らせし庭とめぐりつつ野芥子の穂わた吹けば飛びかふ
気折れせし夜々に思へば念力のごときを持ちて生終へし母
遺されし香嚢の香のうすれゆき如何に漂ふ未来を思ふ
反応を示すことなく聴き終へて立場互角となりし時の間
マヨネーズ搾り出しゐて寂しきに展性のごときをみづからは持つ
呼び捨てにわが名言ひゐつと聴きしのみ帰り来て若布の砂落としゐる
這いあがり来しわれを突き落とせしもわれにて夢の醒めぎはの声
草むらにサンダルの片方探しつつ探さむものはまだほかにある
蝕甚のまま昇り来む月待てばわがなす故意のなべて危ふし
自在なるさまに伸びゐて百日紅の古りし木が持つ花咲かぬ枝
野の起伏川の名などもはるけきに燦爛と過ぎし一夏ありき
流木は端より水に漬かりゆき仮泊の船の灯の色乱る
温覚を失ひゆくと思ふまで待ちて如何なる夜の海を見む
拝物の徒ともなり得ぬいらだちに木の芯を持てる護符贈りにき
遠き日の打ち身のあとの疼くごと抜かれし陰画のゆくへも寂し
月桂樹の葉を入れてシチユー煮込むとも償ひがたき訃を知りしあと
換算し合へる会話をうとみつつ心富めりといふにもあらず
フレームを造る計画持ちあへば来たらむ冬に幸待つごとし