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さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
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全短歌(10791首)(資料グループ)
せばめられゆく(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku012023
タイトル. 版. 巻次
せばめられゆく
タイトル. 版. 巻次(カナ)
タイトル. 版. 巻次(ローマ字)
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短歌
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/ 11652ページ
関連目録
短歌
せばめられゆく
幾夜さか野分きの風の吹き荒れて椅の房も小さくなりぬ
匿まふはこころ一つよ薔薇の木をたわめてかかりゐし梯子あり
払ひ切れぬ被害者意識逆光となりて黄を増す欅の梢は
方角の分き難きまで曇り来ぬいま斥力のごときが欲しき
バス降りて家までの距離歩みつつ持ち敢へぬ荷の如しこころは
文字一つ確かめむのみに帰り来し家かと思ふ辞書を繰りつつ
海藻の褐色の束ほどきゐてせばめられゆく砂の音にも
終の日の予感のごとしさかのぼりかぼそく光る水を思ふは
ドライヤーに吹かれてをればいづこなる縁より砂のこぼれてやまず
踏み台を蹴るは最後の勇気とぞ意識の底に何か瞠く
うなだれてゐては飛び得ず時ありて洞穴のやうに深くなる空
風花と仰ぐに間なく降り出でて雪となりつつもう止められぬ
死者あまた置きて砦を出づる夜に闇を怖れぬ一騎のあれよ
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短歌
せばめられゆく
幾夜さか野分きの風の吹き荒れて椅の房も小さくなりぬ
匿まふはこころ一つよ薔薇の木をたわめてかかりゐし梯子あり
払ひ切れぬ被害者意識逆光となりて黄を増す欅の梢は
方角の分き難きまで曇り来ぬいま斥力のごときが欲しき
バス降りて家までの距離歩みつつ持ち敢へぬ荷の如しこころは
文字一つ確かめむのみに帰り来し家かと思ふ辞書を繰りつつ
海藻の褐色の束ほどきゐてせばめられゆく砂の音にも
終の日の予感のごとしさかのぼりかぼそく光る水を思ふは
ドライヤーに吹かれてをればいづこなる縁より砂のこぼれてやまず
踏み台を蹴るは最後の勇気とぞ意識の底に何か瞠く
うなだれてゐては飛び得ず時ありて洞穴のやうに深くなる空
風花と仰ぐに間なく降り出でて雪となりつつもう止められぬ
死者あまた置きて砦を出づる夜に闇を怖れぬ一騎のあれよ