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さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
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全短歌(10791首)(資料グループ)
雪娘(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku012036
タイトル. 版. 巻次
雪娘
タイトル. 版. 巻次(カナ)
タイトル. 版. 巻次(ローマ字)
タイトル関連
短歌
タイトル関連(カナ)
タイトル関連(ローマ字)
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編著者(カナ)
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既刊目録名
デジタル化の経緯に関する注記
/ 11652ページ
関連目録
短歌
雪娘
汗あえて通ふといへどこの夏を繃帯一つわが巻きをらず
人数のほどよく乗れる昼のバス目の化粧濃き少女のゐたり
こはされてゆく店のありふるびたる招き猫などいかになりけむ
雲の秀のいつしか崩ればらばらの珊瑚のかたちに浮きて茜す
鉄橋を渡り切りたる列車見ゆかすかに昇り勾配なして
おが屑をかき分けて何も出でて来ぬ夢ながながと見て手をひらく
収拾のつかぬ思ひにあり経しが今朝は木槿の白一つ咲く
歌舞伎座の舞台ならねば坂の上ただ音もなく雪降りゐたれ
亡き父の懐中時計出でて来ぬ銀の鎖はいつしかあらず
防虫加工してあるといふ布を裁つ新しきものにもなじみてゆかむ
神経の接ぎ目接ぎ目の痛む日かパンタグラフは火を噴きて過ぐ
詫びられて済むことならずクーラーに冷やされてゆく魂までも
素通りのためらひもなく灯ともしていきいきとゆく回送のバス
いつとなく雨はあがれり前山の霧抜きて立つ三角帽子
太々と何のグラフか上昇しやまぬ朱線を見て夢のなか
辻褄をあはせてすむとも思はねどくらがりに降る音のみの雨
夜の更けにものを食みゐて兵量の尽きなば果てむ戦の如し
ふるさとは城のある町ゆくりなくジョギングコースとして映されぬ
雪の日はまろびて遊び頬赤き雪娘なりし遠き昔よ
亡き人の真珠の耳輪手にのせてかなしみはふとわれを清くす
夏の服を仕舞はむとしてうすものを透かしくる如きかなしみに会ふ
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短歌
雪娘
汗あえて通ふといへどこの夏を繃帯一つわが巻きをらず
人数のほどよく乗れる昼のバス目の化粧濃き少女のゐたり
こはされてゆく店のありふるびたる招き猫などいかになりけむ
雲の秀のいつしか崩ればらばらの珊瑚のかたちに浮きて茜す
鉄橋を渡り切りたる列車見ゆかすかに昇り勾配なして
おが屑をかき分けて何も出でて来ぬ夢ながながと見て手をひらく
収拾のつかぬ思ひにあり経しが今朝は木槿の白一つ咲く
歌舞伎座の舞台ならねば坂の上ただ音もなく雪降りゐたれ
亡き父の懐中時計出でて来ぬ銀の鎖はいつしかあらず
防虫加工してあるといふ布を裁つ新しきものにもなじみてゆかむ
神経の接ぎ目接ぎ目の痛む日かパンタグラフは火を噴きて過ぐ
詫びられて済むことならずクーラーに冷やされてゆく魂までも
素通りのためらひもなく灯ともしていきいきとゆく回送のバス
いつとなく雨はあがれり前山の霧抜きて立つ三角帽子
太々と何のグラフか上昇しやまぬ朱線を見て夢のなか
辻褄をあはせてすむとも思はねどくらがりに降る音のみの雨
夜の更けにものを食みゐて兵量の尽きなば果てむ戦の如し
ふるさとは城のある町ゆくりなくジョギングコースとして映されぬ
雪の日はまろびて遊び頬赤き雪娘なりし遠き昔よ
亡き人の真珠の耳輪手にのせてかなしみはふとわれを清くす
夏の服を仕舞はむとしてうすものを透かしくる如きかなしみに会ふ