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さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
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全短歌(10791首)(資料グループ)
十方の闇(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku016006
タイトル.巻号
十方の闇
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タイトル.巻号(ローマ字)
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短歌新聞
タイトル関連(カナ)
タイトル関連(ローマ字)
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/ 11652ページ
関連目録
短歌新聞
十方の闇
くぐり抜けて来て並ぶ影を踏む道となりつつもろし夜の会話は
雨となるけはひを言ひて身に痛く触れしことには答へず歩む
はろけきは貨車のひびきか夜をこめて運ばれてゆくけものもあらむ
とどこほりふり返りつつ鶏の人のごとくに歩むと思ふ
人を焼く炉のとどろきの残りゐて鋪道を歩む靴もひびかぬ
また訪はむ日のいつ知れず去りゆくに縞なして流るる若葉木原は
人の亡きあとのさびしさ過ぎてゆく日の数などに意味を持たせて
ひなげしは白のみとなりトレーシングペーパーほどの薄き花びら
傘さして帰りゆきたり甲虫の体温のことを言ひゐし児らも
はばからぬ声に家族のなじり合ふ会話続けり雨夜のバスに
つぎつぎに鶴も死ぬとぞ脱ぎ捨てし手袋が持つ十方の闇
仕事より解かれぬわれか黄のカード飛び交ふ夢を夜もすがら見て
すぐ乾くブラウスと知るやさしさに泡だてて揉む胸の部分を
触るるものみなつめたきに紫陽花の花咲くあたり日の差してゐる
長びける会議のさなか夏雲を追はむに狭しオフィスの窓は
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短歌新聞
十方の闇
くぐり抜けて来て並ぶ影を踏む道となりつつもろし夜の会話は
雨となるけはひを言ひて身に痛く触れしことには答へず歩む
はろけきは貨車のひびきか夜をこめて運ばれてゆくけものもあらむ
とどこほりふり返りつつ鶏の人のごとくに歩むと思ふ
人を焼く炉のとどろきの残りゐて鋪道を歩む靴もひびかぬ
また訪はむ日のいつ知れず去りゆくに縞なして流るる若葉木原は
人の亡きあとのさびしさ過ぎてゆく日の数などに意味を持たせて
ひなげしは白のみとなりトレーシングペーパーほどの薄き花びら
傘さして帰りゆきたり甲虫の体温のことを言ひゐし児らも
はばからぬ声に家族のなじり合ふ会話続けり雨夜のバスに
つぎつぎに鶴も死ぬとぞ脱ぎ捨てし手袋が持つ十方の闇
仕事より解かれぬわれか黄のカード飛び交ふ夢を夜もすがら見て
すぐ乾くブラウスと知るやさしさに泡だてて揉む胸の部分を
触るるものみなつめたきに紫陽花の花咲くあたり日の差してゐる
長びける会議のさなか夏雲を追はむに狭しオフィスの窓は