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目録ID ku021001
タイトル. 版. 巻次 砂文字
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俳句とエッセイ
砂文字
ワゴンの上に溢れて花の売られゐつ人を送り来て駅を出づれば
店先にダンボール踏み潰しをり何かいさぎよき思ひのごとし
音もなくすり抜けゆきし自転車の林の道へ入りたるが見ゆ
暗渠よりまろび出でたるゴム鞠の一直線に流れゆきたり
夕闇の畑に人の影うごきカタコンベなど掘るにあらずや
つまづきて五体ほどけしときのまに野火の匂ひにとりかこまれぬ
岬幾つ越えて届くやこの世ならぬ音に午報のサイレン聞こゆ
知り得たることもすべなく歩めるにジグザグなして波の引きゆく
戦ひの日のことのみを語りつぎ虹立つ空を人は見ざりき
光りつつ岬をめぐりて消えしものヨットの白帆のみと思へず
砂浜に日ざし移ろひ影踏みをしてゐし子らもいつしか在らず
すさまじき海の入り日よかの島に全滅したる一隊ありき
砂文字を消して引く波寄する波不意に見知らぬ顔がふり向く
日のあたる坂道の目に見えながらいづち行きけむ少女のわれは
降り立ちてよしなき反故を燃しゐるに今朝の雀はみなよく啼けり
惑はしの言葉のごとく大津絵にほつつり赤し椿の花は
窓打つを風の気配と知るまでのつかのまありてまたさびしけれ
いつまでも枯れゐる声をあはれまれ電話を切ればまた風の音
踏絵踏む足の次々あらはるる夢醒めて寒しわれのあなうら
滅多にはあらぬことにて揃へやる男の靴の大きかりしか