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さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
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全短歌(10791首)(資料グループ)
濡れし落ち葉(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku034006
タイトル. 版. 巻次
濡れし落ち葉
タイトル. 版. 巻次(カナ)
タイトル. 版. 巻次(ローマ字)
タイトル関連
彩
タイトル関連(カナ)
タイトル関連(ローマ字)
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/ 11652ページ
関連目録
彩
濡れし落ち葉
不知火の夜の近づくを告げて来て君も寂しき過去を持つ
知るべ少なきこの坂の町遅くまで点してわれを待つ花屋あり
選ばれて化石となるといふ言葉濡れし落ち葉を掃きつつ思ふ
風落ちし夕べとなりて行く水は浅瀬の音を立て始めたり
幾たびか夜霧の原に出でて呼ぶ放れし仔犬呼ぶごとくして
煙もて空に占ふ何あらむ落ち葉を焚けば風が集まる
死後の火を畏れゐし母水晶の念珠ばかりが地下に残らむ
ひび入りて伏せ置く大き甕一つみどり児の声漏るる夜無きか
次々にわが生み続けし蛾のむれのはばたく音にまみれて眠る
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彩
濡れし落ち葉
不知火の夜の近づくを告げて来て君も寂しき過去を持つ
知るべ少なきこの坂の町遅くまで点してわれを待つ花屋あり
選ばれて化石となるといふ言葉濡れし落ち葉を掃きつつ思ふ
風落ちし夕べとなりて行く水は浅瀬の音を立て始めたり
幾たびか夜霧の原に出でて呼ぶ放れし仔犬呼ぶごとくして
煙もて空に占ふ何あらむ落ち葉を焚けば風が集まる
死後の火を畏れゐし母水晶の念珠ばかりが地下に残らむ
ひび入りて伏せ置く大き甕一つみどり児の声漏るる夜無きか
次々にわが生み続けし蛾のむれのはばたく音にまみれて眠る