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さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
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全短歌(10791首)(資料グループ)
椿のうた(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku040002
タイトル. 版. 巻次
椿のうた
タイトル. 版. 巻次(カナ)
タイトル. 版. 巻次(ローマ字)
タイトル関連
律
タイトル関連(カナ)
タイトル関連(ローマ字)
欧文タイトル
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編著者(カナ)
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/ 11652ページ
関連目録
律
椿のうた
椿の木に変へられてなほ生きたきに日々に重たし諸手の花は
次々に切り倒さるる木々の中苦しむために切り残されむ
花咲けるゆゑに一本残されてまともに風を浴ぶる木となる
スパイクのままわが幹をよぢ昇る児よ下枝を撓めて待てば
脅えやすき少女のために夜の雪墜堪へてゐたりきゆき過ぐるまで
やみがたく伸ばす根いつかなきがらの母の頭蓋を砕く日あらむ
変生の後に届きし手紙にて取り返しのつかぬことばかりなる
色盲を見破られ来し少年に仰がれて褪せしわが花のいろ
<落ちざまに水こぼしけり花椿>芭蕉を超えず木となりてなほ
風を得て一夜にわれのこぼす花貧しき町の子らが拾はむ
墓の辺に撒き散らしたる贅のごとわが足もとの落花にぎはふ
殺戮の跡のごとしと呟けり義足に花を踏みしだきつつ
埃吹く季節は長し葉がくれに無数の子らをはぐくむわれに
幽明をさまよひゆけばたをやかにありけむマルグリータも老いぬ
効用を持ちて運ばれゆかむとしわが実ら黒く籠に輝けり
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律
椿のうた
椿の木に変へられてなほ生きたきに日々に重たし諸手の花は
次々に切り倒さるる木々の中苦しむために切り残されむ
花咲けるゆゑに一本残されてまともに風を浴ぶる木となる
スパイクのままわが幹をよぢ昇る児よ下枝を撓めて待てば
脅えやすき少女のために夜の雪墜堪へてゐたりきゆき過ぐるまで
やみがたく伸ばす根いつかなきがらの母の頭蓋を砕く日あらむ
変生の後に届きし手紙にて取り返しのつかぬことばかりなる
色盲を見破られ来し少年に仰がれて褪せしわが花のいろ
<落ちざまに水こぼしけり花椿>芭蕉を超えず木となりてなほ
風を得て一夜にわれのこぼす花貧しき町の子らが拾はむ
墓の辺に撒き散らしたる贅のごとわが足もとの落花にぎはふ
殺戮の跡のごとしと呟けり義足に花を踏みしだきつつ
埃吹く季節は長し葉がくれに無数の子らをはぐくむわれに
幽明をさまよひゆけばたをやかにありけむマルグリータも老いぬ
効用を持ちて運ばれゆかむとしわが実ら黒く籠に輝けり