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さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
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全短歌(10791首)(資料グループ)
背後のこゑ(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku061002
タイトル. 版. 巻次
背後のこゑ
タイトル. 版. 巻次(カナ)
タイトル. 版. 巻次(ローマ字)
タイトル関連
短歌研究
タイトル関連(カナ)
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デジタル化の経緯に関する注記
/ 11652ページ
関連目録
短歌研究
背後のこゑ
ふたいろのルージユ日により使ひ分け殘る若さををしみつつ生く
せかさるるはわれにあらずや時間來て池のボートを呼び戻す聲
くらがりに何踏みて來しわが靴ぞ脱ぎ捨ててふりむけば光りぬ
みづからはつひに光らぬ天體にたぐへて身を歎くことも久しも
懀まれてゐると知り得て安らぐやヴアイオリンの胴を磨きてゐたり
窓ガラスのくもり拭きつつひとりなり夜汽車に碓氷越え行かむとす
楤も未だ芽吹かぬ道を幾曲りわれをいづこに連れ去るやバスは
われを呑まむ渦かと怖れ見し波紋一瞬にしてあとかたもなし
少しづつずらし來て今の平衡ぞ湖の水の落ちてゆく音
凍るとも解くるともなし澤ふかく殘れる雲の幾かたまりは
尾けられてゐるごとくまたふり返り自轉車の灯に照らし出されつ
そむかれしわれよりも苦しみ深からむ夫とひそかに思ひ暮しつ
いつ死ぬか知れねば日記も書けずと言ふ君の枕べに花活けて去る
ガラス透かしてのみ空を見る日々過ぎて海へ行かむといふ便り讀む
夢の中といへども髪をふりみだし人を追ひぬきながく忘れず
ぬきんでて如何に照るやと戀ほしけれかの塔を月下に見たることなし
白い花はみんな匂ふさと背後の聲手打らむとして立ち竦みたり
「叩いても鳴らぬキイもつ人」と書き日記閉づればやや安らぎぬ
事務室と部屋とをゆききするのみの日々に戀ふ海に續ける牧場
終バスの通りて久しどの店も仕舞ひて星夜の道となりゐむ
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短歌研究
背後のこゑ
ふたいろのルージユ日により使ひ分け殘る若さををしみつつ生く
せかさるるはわれにあらずや時間來て池のボートを呼び戻す聲
くらがりに何踏みて來しわが靴ぞ脱ぎ捨ててふりむけば光りぬ
みづからはつひに光らぬ天體にたぐへて身を歎くことも久しも
懀まれてゐると知り得て安らぐやヴアイオリンの胴を磨きてゐたり
窓ガラスのくもり拭きつつひとりなり夜汽車に碓氷越え行かむとす
楤も未だ芽吹かぬ道を幾曲りわれをいづこに連れ去るやバスは
われを呑まむ渦かと怖れ見し波紋一瞬にしてあとかたもなし
少しづつずらし來て今の平衡ぞ湖の水の落ちてゆく音
凍るとも解くるともなし澤ふかく殘れる雲の幾かたまりは
尾けられてゐるごとくまたふり返り自轉車の灯に照らし出されつ
そむかれしわれよりも苦しみ深からむ夫とひそかに思ひ暮しつ
いつ死ぬか知れねば日記も書けずと言ふ君の枕べに花活けて去る
ガラス透かしてのみ空を見る日々過ぎて海へ行かむといふ便り讀む
夢の中といへども髪をふりみだし人を追ひぬきながく忘れず
ぬきんでて如何に照るやと戀ほしけれかの塔を月下に見たることなし
白い花はみんな匂ふさと背後の聲手打らむとして立ち竦みたり
「叩いても鳴らぬキイもつ人」と書き日記閉づればやや安らぎぬ
事務室と部屋とをゆききするのみの日々に戀ふ海に續ける牧場
終バスの通りて久しどの店も仕舞ひて星夜の道となりゐむ