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さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―
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全短歌(10791首)(資料グループ)
野分の章(目録)
/ 11652ページ
目録ID
ku063001
タイトル. 版. 巻次
野分の章
タイトル. 版. 巻次(カナ)
タイトル. 版. 巻次(ローマ字)
タイトル関連
風
タイトル関連(カナ)
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/ 11652ページ
関連目録
風
野分の章
道のべの紫苑の花も過ぎむとしたれの決めたる高さに揃ふ
スリッパの爪先を揃へ置きて出づ夜に帰り来むみづからのため
膝の上に編みものを置きて聞く電話雪の降る夜と告げつつ遠し
洋傘へあつまる夜の雨の音さびしき音を家まではこぶ
もの音を立つることなきわが生活隣の庭は木を整ふる
もう何も見えぬ位置までへだたりて敵意のごとし残る思ひは
一歩だに引けぬと思ひゐたりしが醒めてふたたび耳の鳴り出づ
空き壜の残りはさかさに交叉させ運び去りたり音もろともに
死の日までせぐくまりものを書くならむ落ちてみひらく椿の花は
真っすぐに立つといふこのさびしさよ花の終れる向日葵の茎
食べよとも寝よともたれも言はざれば目をしばたたく夜の明け近く
思はざる高みへ視線のゆく日にてみづきの花の真盛りに遇ふ
今のまに反故の類ひも焼きおかむ身を絞り人を恋ひし日ありき
眠られぬ夜を明かすとも女にて眉をゑがくといふやさしさよ
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風
野分の章
道のべの紫苑の花も過ぎむとしたれの決めたる高さに揃ふ
スリッパの爪先を揃へ置きて出づ夜に帰り来むみづからのため
膝の上に編みものを置きて聞く電話雪の降る夜と告げつつ遠し
洋傘へあつまる夜の雨の音さびしき音を家まではこぶ
もの音を立つることなきわが生活隣の庭は木を整ふる
もう何も見えぬ位置までへだたりて敵意のごとし残る思ひは
一歩だに引けぬと思ひゐたりしが醒めてふたたび耳の鳴り出づ
空き壜の残りはさかさに交叉させ運び去りたり音もろともに
死の日までせぐくまりものを書くならむ落ちてみひらく椿の花は
真っすぐに立つといふこのさびしさよ花の終れる向日葵の茎
食べよとも寝よともたれも言はざれば目をしばたたく夜の明け近く
思はざる高みへ視線のゆく日にてみづきの花の真盛りに遇ふ
今のまに反故の類ひも焼きおかむ身を絞り人を恋ひし日ありき
眠られぬ夜を明かすとも女にて眉をゑがくといふやさしさよ