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(七六)宗椿

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 宗椿は堺の連歌師で、坂東屋と稱した。(明翰抄)牡丹花肖柏の門人である。歌道に志深く、三條西實隆の知遇を受けた。【源氏の書寫】源氏物語を書寫すること二十部に達し、病中猶ほ書き續け、朝顏の卷に至つて、終に卒去した。【肖柳の追悼】肖柏これを聞いて、
    筆にそめこゝろにかけしちきりとや
         おりしも消し朝顏の露
 の和歌一首を手向けた。(堺鑑下、和泉名所圖會卷之一)